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リーアム・ニーソン主演『マークスマン』イーストウッド作品が引用される理由とは?

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『マークスマン』
『マークスマン』 - (C) 2020 AZIL Films, LLC. All Rights Reserved.

 リーアム・ニーソンが主演を務める映画『マークスマン』(2022年1月7日公開)より、クリント・イーストウッド監督作品を引用したワンシーンが登場する本編映像が公開された。

リーアム・ニーソンが少年と恋バナ…『マークスマン』本編映像【動画】

 本作は、海兵隊の腕利き狙撃兵だったジム・ハンソン(ニーソン)が、凶悪な麻薬カルテルと全面抗争を繰り広げるアクション映画。妻に先立たれたジムは、メキシコ国境付近の町で牧場を営みながら愛犬と暮らしていたが、ある日、ジムはメキシコの麻薬カルテルから追われて越境してきた母子と遭遇し、11歳の息子ミゲル(ジェイコブ・ペレス)をシカゴに住む親類のもとへと送り届けることになる。

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 今回の映像で観ることができるのは、メキシコの凶悪麻薬カルテルが放った殺し屋たちから逃げる道中、ニーソンふんするジムと孤独なメキシコ人少年ミゲルがモーテルに宿泊するシーン。テレビ画面からはイーストウッド主演の映画『奴らを高く吊るせ!』が流れており、二人でテレビ画面を見つめながら恋バナに……という一場面となっている。

 テレビの中の『奴らを高く吊るせ!』が、元保安官でカウボーイのジェド・クーパー(イーストウッド)とレイチェル(インガー・スティーヴンス)がキスする場面になると、ジムに向かって「二人は結婚するの? 僕には好きな子がいる。いつか結婚したい」と伝えるミゲル。妻について聞かれたジムは、妻がガンで死んだことを明かして「喪失感はいずれ癒える?」と愚痴り、ミゲルの「恋人は?」という質問に「お前ほど色男じゃない」とジョーク交じりに答える。50歳以上も年齢の離れた二人がしんみりとした夜を過ごす情緒あふれる一場面とだ。

 なぜ、このシーンで『奴らを高く吊るせ!』が使用されているのか? それには大きな理由があるという。劇中で映画やドラマのフッテージが引用されるのは、しばしば用いられる演出手法で、作品とのリンクやオマージュを表すために用いられることが多い。実は、今作『マークスマン』で監督を務めたロバート・ロレンツはイーストウッドとは縁深い人物で、『ブラッド・ワーク』(2002)以降、『アメリカン・スナイパー』(2014)までのほとんどのイーストウッド監督作品に製作陣として関わってきた人物である。

 自信の監督デビュー作となった『人生の特等席』(2012)もイーストウッドを主演に起用しており、そんな二人の特別な関係性を『マークスマン』から感じられる。また、イーストウッド監督の『グラン・トリノ』(2008)や、今作と同時期に劇場公開を控える『クライ・マッチョ』(2022年1月14日公開)とも通ずるテーマもあり、直接的な引用を超えた両者の影響関係も伺うことができる。(編集部・大内啓輔)

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