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横浜流星、苦労を共にした監督との4年 「新聞記者」でたくましく成長

藤井直人監督&横浜流星
藤井直人監督&横浜流星 - 写真:中村嘉昭

 このところ映画、ドラマとも話題作への出演が途切れない横浜流星。そんな横浜にとっても新たなチャレンジとなったのが、映画『新聞記者』をキャストを一新し、ドラマ化したNetflixシリーズ(全6話)だ。監督を務めたのは、映画版と同じ藤井道人。2018年の映画『青の帰り道』でも横浜を起用し、それ以来、公私共に親交を深めていたことから、今回も横浜に重要な役を託している。

【写真】横浜流星「新聞記者」インタビューカット集

藤井道人監督とのプライベートまで及ぶ固い絆

 横浜が演じるのは、新聞配達をしながら就職活動をする大学生の木下亮。映画版にはなかったキャラクターで、米倉涼子が演じる主人公の新聞記者が政治トップの不正を追求するドラマの中で、政治に関心のない“若者の視点”を担っている。ある意味で、映画自体の視点とも重なるわけで、藤井監督の横浜への信頼感が強く伝わってくる。

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 「映画版の時に入れたかった“20代の時の自分の目線”を今回は実現したくて、流星に託しました」という藤井監督。新聞配達をしながらも、ほとんど新聞自体は読んでいなかった亮に対して、横浜も「僕も亮と同じで、だからこそ役に共感できたし、素直に入り込んで、亮とともに社会のことに興味を持っていく感じでした」と振り返る。

 横浜にとって、藤井監督は自身の可能性を広げてくれた恩人のようだ。『青の帰り道』での演出について、「一つの役をしっかり描いてくださる印象で、当時、僕が感じていた演技への迷いからも解放してくれました」と感謝する。『青の帰り道』は諸事情もあって完成まで2年かかり、その間、藤井監督と横浜は作品や演技について語り合う時間を長くもったことで、プライベートでも親しくなっていったという。「そもそも僕は友人が少なかったので(笑)、監督という立場から(別の作品でも)アドバイスをもらっていたんです。そういう相手が藤井さんでした」と横浜。藤井監督も「一緒に流星の出ているドラマを観て『このシーン、いいね』なんて語り合ったりしたよね?」と打ち明ける。

藤井監督の才能を誰よりも知っている

写真:中村嘉昭

 藤井監督の作品は「すべて観ています」と言う横浜だが、映画版の『新聞記者』については「僕の政治の知識が少なかったせいで、すべてを受け取りきれず、遠く感じた部分もありました。でも感情移入できたし、考えさせられましたし、何より監督の強い覚悟は感じました」と、他の作品とは異なる印象を受けたという。映画版はその後、日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞。授賞式のステージに立つ藤井監督の姿を、横浜は同じ会場で見つめていた。「僕もあの時、新人俳優賞に選ばれていて、藤井監督の才能を誰よりも知っている自分としては『やっと世の中が認めてくれた』と本当に感慨深かったです。『青の帰り道』の頃、『次の仕事、決まってないんですよ』なんて打ち明けていた自分が、藤井さんと一緒に日本アカデミー賞の会場にいられたわけで……」と、横浜は当時の感動をうれしそうに思い出す。

オリジナルキャラの亮は、監督が自身を投影

Netflixシリーズ「新聞記者」より横浜流星演じる大学生・亮

 『青の帰り道』で横浜が演じた役の名はリョウ。そして今回の「新聞記者」でも亮(りょう)という役。このつながりは藤井監督の意図だという。「僕の親友の名がリョウで、自分を投影したい役、自分の思いを込めた役には、リョウとつけてしまうんです。ですから脚本を書いている段階から、流星に再びリョウという役をやってほしいと伝えていました」

 亮役へのアプローチについて「素直にまっすぐ演じることが大事だった」と語る横浜。新聞配達のバイトを経験したり、原付バイクの練習をしたりという準備はあったものの、藤井監督も横浜に対し「撮影の期間で、知らない状態から状況を学んでいくことを課しました」と、自然と役に入り込むように導いた。

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 撮影中の関係について、横浜が「藤井さんの現場でのやり方は『青の帰り道』の頃と、むしろ何も変わっていない」と語る一方で、藤井監督は横浜のことを「10代の頃は、やんちゃな面もありましたが(笑)、シンプルに逞しくなったと感じます。互いに通じ合う言葉をもっているので、演出する側としても意図も伝わりやすい」と告白。「新聞記者」での演技も「特に3話以降、状況が自分事になっていく段階での、流星のこれまで観たことのない表情に注目してほしい」と満足げだ。

 こうした監督からの評価を受けて、横浜は「新聞記者」での経験を次のように振り返る。「演技は正解がない仕事なので、その役を生きようと思って頑張るのみですが、今回はベテランの世代の方たちに囲まれ、みなさんとのやりとりで今まで知らなかった感情も引き出してもらった気がします。財産のような時間を過ごすことができました」

 監督と俳優として最高の関係を築き上げた2人なので、今後も新たな共作に期待できそう。「『年に1本くらいは一緒にやりたいね』なんて話しつつ、2人で海外へ進出して、無国籍のプロジェクトにも挑戦したい。『日本映画に流星と僕アリ』なんて言われてみたい」と目を輝かせる藤井監督。

 その意味で、世界配信となる「新聞記者」は、そんな2人の進出の後押しになるのではないか。「(世界なんて)まだまだはるか先のことだと思っていましたが、より多くの人に観てもらい、どう感じてもらえるか、今はワクワクしてる状態です」と、緊張と期待を込めて語る横浜だった。(取材・文:斉藤博昭)

Netflixシリーズ「新聞記者」は1月13日、全世界同時独占配信

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