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朝ドラに大河…輝きを増す坂口健太郎の魅力!『余命10年』でも本領発揮

『余命10年』坂口健太郎ふんする和人
『余命10年』坂口健太郎ふんする和人 - (C) 2022映画「余命10年」製作委員会

 映画『余命10年』が好調だ。3月4日に全国350スクリーンで公開され、4月10日までの38日間での累計で観客動員数は200万人、興行収入は25億円を記録している。本作で小松菜奈とともに主演を務めている坂口健太郎の活躍に改めて注目してみたい。

『余命10年』撮影現場での坂口健太郎【写真】

 公開から6週目に突入した現在も、週末の全国映画動員ランキング(興行通信社調べ、4月9日・10日の土日2日間)で5位につけるなど、その勢いが衰えない『余命10年』。『新聞記者』や『ヤクザと家族 The Family』などの藤井道人が監督を務めたラブストーリーで、数万人に一人という不治の病により余命が10年であることを知った20歳の茉莉(まつり)が、あるとき参加した地元の同窓会で和人(かずと)と出会い、心を動かす姿が描かれる。

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 原作小説の著者である小坂流加さんは作中の茉莉と同様に難病を抱え、2017年に文庫化を待たずしてこの世を去った。茉莉を演じた小松は、撮影前に遺族との顔合わせも行って役づくりを行い、日に日に迫りくる最期の時を生きる姿を表現した。そんな茉莉に寄り添い、かけがえのない存在になっていくのが、坂口ふんする和人だ。

 和人は茉莉が変わっていくきっかけを与える存在であるとともに、自らも茉莉によって生きる希望を与えられる存在でもある。難病を抱える茉莉を力強く守り抜くというよりも、ともに成長をとげていくような等身大の青年。この和人について、坂口は「余命宣告のことも含めて、ひたすら彼女を好きでいること。それだけでこの役は成立するだろうなと脚本を読んで思いました」と語っており、その思いが小松の演技をより魅力的に見せている。坂口にとって大事なセリフは「『死にたい』って思ってた俺に、生きたいって思わせてくれた茉莉ちゃんのために、俺は生きる」だったという。

 坂口といえば、2014年の『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』で俳優デビューを飾り、その後も連続ドラマ「コウノドリ」「重版出来!」「東京タラレバ娘」や連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、映画『ヒロイン失格』『俺物語!!』といった話題作に続々出演。2016年に公開された映画『64-ロクヨン- 前編/後編』では日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、着実にキャリアを積み重ねて、俳優としてさまざまな顔を見せてきた。

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 そんな坂口の役者としての凄みが発揮されるのは、ヒロインの魅力を引き出す相手役としての輝きだ。これまで『君と100回目の恋』ではmiwa、『今夜、ロマンス劇場で』では綾瀬はるか、『劇場版 そして、生きる』では有村架純、『仮面病棟』では永野芽郁、「35歳の少女」では柴咲コウ、そして「婚姻届に判を捺しただけですが」では清野菜名と、そうそうたる女優たちと化学反応を起こしてきた。

 とりわけ、2度目の朝ドラ出演となった「おかえりモネ」での清原果耶との共演は大きな話題に。ヒロインの永浦百音が暮らす宮城県・登米の診療所に1週間おきにやってくる若き医師・菅波光太朗を演じ、どこか応援したくなるような青年を好演。SNSを中心に視聴者から熱い視線を集めていた。当初は不愛想で冷たい印象も醸し出していたものの、気象予報士試験を受けようとする百音のことを気遣い、しだいに不器用な優しさを見せていき、その一挙手一投足が気になる存在となっていった。

 モデルとしてキャリアをスタートさせた坂口だが、30歳を迎えた現在では、すでに実力派俳優としての安定感を見せている。現在放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では北条泰時役を務めることが発表されているほか、WOWOWオリジナルドラマ「ヒル」Season2では主演として復讐のためだけに生きる男を演じている。さらに、岡田准一主演の映画『ヘルドッグス』(2022年9月16日公開)では、元警察官の兼高(岡田)が潜入するヤクザ組織の一員で、感情を抑えられないサイコパスの室岡秀喜役に。過激な役どころに挑む坂口の新境地を期待できそうだ。(編集部・大内啓輔)

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