「豊臣兄弟!」倉悠貴、黒田官兵衛役は「ふと笑みがこぼれてしまうような瞬間」意識

仲野太賀主演による大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合・毎週日曜午後8:00ほかで放送中)の21日放送・第24回では倉悠貴演じる黒田官兵衛を巡るエピソードが描かれ、倉が役へのアプローチやライバル的存在だった竹中半兵衛との対比について語った。
黒田官兵衛は、秀吉(池松壮亮)に仕える軍師。織田と毛利の勢力争いの前線・播磨(兵庫県西部)で小寺家に仕えていたが、秀吉が播磨攻略を任されたことを機に、率先して秀吉の配下に入った。
倉にとって大河ドラマ出演はこれが初。演じる官兵衛について、岡田准一主演の大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年放送)を挙げながら「最初は不安があった」と語る。
「官兵衛はとても人気がある人物です。大河ドラマ「軍師官兵衛」では主人公として描かれたこともありますから、やはり最初は不安がありました。これまで官兵衛が描かれた作品をいくつか拝見しましたが、そのイメージにそのまま乗っかるのは違うなと感じていて。今作では官兵衛の若いころから描かれることもあり、一般的に知られる冷静沈着で静かに闘志を燃やす姿とは少し違い、わりとアグレッシブに動く人物になっていたからです。野心を持つ人物でもあるので、策を語る場面では、人を見下しているわけではないのですが、ふと笑みがこぼれてしまうような瞬間を、シーンによっては意識的に入れています」
劇中、菅田将暉演じる亡き軍師・竹中半兵衛とのライバル関係も描かれたが、倉は「半兵衛との違いは、しっかり見せたいと思いました」という。
「官兵衛は半兵衛に対して強いライバル意識を抱いていましたし、野心のある若者でもあるので、その対比は大事にしたいなと。淡々としている半兵衛との違いを出すために、例えば自分の策を話しているときは、「自分はこういうことを考えているんだ、すごいでしょ」といった、どこか子どもが年上の人に自慢するようなイメージを持ちながら演じていました。ある意味、自分のことだけを考えている人なんだと思います(笑)」
そんな官兵衛にも変化が訪れる。前回・第23回では半兵衛の反対を押し切り、織田信長(小栗旬)に謀反を起こした荒木村重(トータス松本)を説得に訪れたのち、幽閉されてしまった。第24回ではその1年後が描かれた。
「ただ第24回「軍師官兵衛!」で、「どうか今一度、私をお仲間にしてくださりませ!」と秀吉たちに訴えるセリフにもあるように、少しずつ素直になっていく過程は魅力的だと思いました。そんな少年漫画的な展開も、「豊臣兄弟!」の大きな魅力の一つだと感じていますし、半兵衛亡きあとの官兵衛の変化も楽しみに見ていただけるとうれしいです」
一方、主人公・秀長(仲野)との関係については「これからさらに面白くなっていくと思います」と倉。
「血を流すことを避けたい秀長に対して、官兵衛は多少の血は流れても仕方ないと考えている。アプローチは全く違いますが、目標は一緒なので協力しあえる関係だと感じています」
収録では仲野に助けられているといい、「僕は今作が久しぶりの時代劇でしたが、官兵衛はとてもセリフが多いうえ、時代劇の言葉になかなか口がなじまず、よくかんでしまって……。そんなとき太賀さんが来てくださって 「みんな最初はそうだったし、時間はかかるだろうけど気にしなくていいよ」と声をかけていただいたんです。とても安心しましたが、同時に不甲斐なく、悔しくもありました。仲野さんは、役への情熱はもちろん、作品作りに対する姿勢もクレバーで、とても尊敬しています。食らいつくのに必死な毎日ですが、刺激的で本当に楽しいです」と充実感をにじませた。(石川友里恵)


