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「鎌倉殿の13人」菅田将暉の義経に制作サイドも驚き 「三谷さんはすごいことを考える」

菅田将暉演じる源義経
菅田将暉演じる源義経 - (C)NHK

 現在放送中の小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)。脚本の三谷幸喜が描き出す清濁入り混じった登場人物たちが話題を呼んでいるが、なかでも菅田将暉演じる源義経はこれまでさまざまな作品で描かれてきたイメージと一線を画すもので、義経登場回の放送後には毎回大きな反響が巻き起こっている。三谷が描く義経像は、制作サイドにどのように捉えられているのか? 制作統括の清水拓哉がその印象を語った。

【写真】義経が野武士をだまし討ちにした8回

 本作は、野心とは無縁だった伊豆の若者・北条義時(小栗旬)が、鎌倉幕府初代将軍になる源頼朝(大泉洋)に能力をかわれ、武家の頂点に上り詰めていくさまを描いた第61作目の大河ドラマ。脚本を「新選組!」(2004)や「真田丸」(2016)などの三谷幸喜が務める。

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 義経と言えば平家滅亡に多大な貢献をしたものの、兄・頼朝との対立から悲劇的な運命をたどる、哀しいヒーローとしての側面がフィーチャーされることが多いが、本作で菅田が演じる義経は、天真爛漫で奔放。清水は「第8回の『いざ、鎌倉』で野武士と矢をどちらが遠くに飛ばせるか……というやり取りのあと、騙して相手を殺してしまう場面がありましたが、脚本を読んだときに『三谷さんはすごいことを考えるな』と唸ってしまいました」と驚きが隠せなかったという。

 一方で「ずる賢くて残忍な魅力のない人間かというと、決してそんなことはない。欲求というか動機というか、そういうものに一直線に突き進んでいく感じは、新しいと思います」と三谷脚本に感嘆する。

 そんな義経像を具現化する菅田の演技力も指摘。「今回初めて直接ご一緒させていただき、本当に目が離せない芝居をされる俳優さんだなと思いました」と感想を述べると「三谷さんの描く義経と菅田さんが本当に素晴らしい出会い方をしたなとつくづく思います」と菅田と三谷脚本との相性の良さを強調する。

 物語は、頼朝によって上総広常(佐藤浩市)が粛清されたことにより、源平の合戦の火ぶたが切って落とされることになる。その先陣を切るのが義経だ。清水は「劇中で『絞られた矢が放たれたかのような』と義経を表現していますが、まさに菅田さん演じる義経はそんな感じですよね」と語ると「溜めに溜めていたエネルギーが一気に放出される瞬間を捉えた三谷脚本は本当に面白いなと思っています。今後にもぜひ注目してほしいです」と期待をあおっていた。

 義経が活躍する「壇ノ浦の戦い」は、5月8日放送の第18回「壇ノ浦で舞った男」で描かれる。(磯部正和)

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