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一人の赤ん坊をめぐって揺らぐ正義…是枝裕和『ベイビー・ブローカー』本予告が公開

『ベイビー・ブローカー』カンヌでも公式上映
『ベイビー・ブローカー』カンヌでも公式上映 - (C) 2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED

 是枝裕和監督による初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』(6月24日公開)の本予告映像が公開された。

『ベイビー・ブローカー』本予告【動画】

 第75回カンヌ国際映画祭(5月17日~28日開催)コンペティション部門に選出されたことでも話題の本作は、自らの手で育てられない赤ん坊を匿名で預けることができる「赤ちゃんポスト」をめぐって出会った人々のエピソードが描かれるヒューマンドラマ。『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホが主演を務め、『MASTER/マスター』のカン・ドンウォン、『空気人形』のペ・ドゥナ、「マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~」のイ・ジウンIU)、「梨泰院クラス」のイ・ジュヨンが共演する。

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 カンヌ国際映画祭での公式上映も行われるなか、本作の本予告映像が公開。預けられた赤ん坊を横流しし、マージンを稼ぐベイビー・ブローカーの男2人、サンヒョン(ソン・ガンホ)とドンス(カン・ドンウォン)。彼らはある雨の夜、監視カメラの映像を消し、若い女ソヨン(イ・ジウン)が預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。だが、その翌日、思い直して戻ってきたソヨンに疑われ、なりゆきから一緒に養父母探しの旅に出る羽目に。旅の途中で会う養父母候補からは「可愛くない」と拒まれたり、値切られたり、買い手はなかなか見つからない。そんな彼らの後を、現行犯逮捕を狙う2人の刑事(ペ・ドゥナとイ・ジュヨン)が密かに追いかける。

 一人の赤ん坊を通して出会った彼らの思惑が交錯するなか、それぞれの正義が揺らいでいくさまを映し出す本作。是枝監督の社会に切り込む鋭い視線と韓国映画界の才能によって生み出された本編への期待を高める仕上がりとなっている。

 なお、コンペティション部門に正式出品されることをうけ、カンヌ国際映画祭には是枝監督、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン、イ・ジュヨンの5名の参加している。(編集部・大内啓輔)

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