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『ブラックパンサー』続編、故チャドウィック・ボーズマンさんの代役を立てなかった理由

チャドウィック・ボーズマンさんが演じたティ・チャラ/ブラックパンサー
チャドウィック・ボーズマンさんが演じたティ・チャラ/ブラックパンサー - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で主人公ティ・チャラ役に新たな俳優をキャスティングしなかった理由を、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギがEmpireに語った。

【画像】ティ・チャラよ、永遠に…『ブラックパンサー』続編ビジュアル

 アメリカで記録的な大ヒットとなった前作『ブラックパンサー』(2018)に続いて、ライアン・クーグラーが監督&脚本を兼任した本作。超文明国ワカンダの国王にしてヒーロー・ブラックパンサーでもあるティ・チャラを演じてきたチャドウィック・ボーズマンさんは、2020年8月に大腸がんのため43歳という若さで死去。今回の続編に関して、マーベル・スタジオは2020年12月の時点で、チャドウィックさんの代役を立てないことを発表していた。

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 この決定はチャドウィックさんのティ・チャラを愛するファンたちが英断とみなす一方で、一部からは、マーベルがティ・チャラという重要なキャラクター自体まで死なせてしまうのではないかと懸念する声が上がる事態となった。

 代役を立てなかった理由について、ファイギは率直に「新たな俳優をキャスティングするには、ただあまりにも早すぎると感じたんです」と説明。「(多くのマーベル・コミックを手掛けた)スタン・リーはいつも、マーベル作品は“あなたの窓の外の世界”を描いている、と言っていました。そしてわたしたちが話し合ったのは、わたしたちのキャラクターとストーリーがいかに並外れていて空想的であっても、わたしたちが行う全てのことには、共感できる、人間的な要素があるということです。世界は今も、チャド(チャドウィック・ボーズマンさん)の死と向き合おうとしているところです。そしてライアンは、それを物語に反映させたんです」

 その結果、続編はチャドウィックさんが演じたティ・チャラの存在を強く感じさせるものとなっているようで、ファイギは「チャドウィックのレガシー、そして彼がワカンダとブラックパンサーを素晴らしい、野心的で、アイコニックなものにするためにしてくれたことをどうすれば継続できるのか、それが全てでした」と続けている。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は11月11日に日米同時公開。(編集部・市川遥)

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