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272キロの男の内面を描く…『ザ・ホエール』アートポスター公開

チャーリーの苦悩が画面いっぱいに……。
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 本年度アカデミー賞2部門を受賞した映画『ザ・ホエール』(4月7日公開)より、ブレンダン・フレイザー演じるチャーリーの顔が全面に描かれたアートポスターが公開された。

【動画】『ザ・ホエール』272キロの男になるまでメイキング映像

 劇作家サミュエル・D・ハンターによる舞台劇をダーレン・アロノフスキー監督が映画化した本作は、ゲイの恋人を選んで家族を捨て、その恋人の死後、贖罪するかのように暴飲暴食を繰り返して体重272キロとなったチャーリーの物語。アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞に輝いたほか、特殊メイクで体重272キロのチャーリーに成り切ったブレンダンが主演男優賞を受賞した。

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 公開されたのは、台湾出身のアメリカ人アーティスト、ジェームズ・ジーンによるアートポスター。伏し目がちなチャーリーの顔が大きく描かれており、「僕は信じたかった」というコピーが添えられている。チャーリーは何か言いたげな表情を浮かべており、内面に秘めた思いがにじみ出ているようなデザインになっている。

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劇中のチャーリー。

 デザインを手掛けたジーンは、2021年に韓国の複合文化空間HYBEミュージアムで「BTS X JAMES JEAN」として、世界的人気を誇るアイドルグループBTSのメンバー7人を描き、彼らのキャラクターをデザインした作品を発表したことでも有名。映画界では「ハリウッドが愛した作家」とも呼ばれ、ギレルモ・デル・トロ監督の『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』、本年度アカデミー賞最多7冠の受賞を果たした『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』とのコラボレーションポスターを手掛けた。

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 今回発表されたアートポスターについて、ジーンは自身のInstagramで「映画の中で、チャーリーの苦悩の深さは彼の肥大した体で表現されています、そこにすべての感情を押し込めるように。皮膚は外部と内部の単なる薄い境界線で、彼の苦悩は画面いっぱいに余白をも超えて広がる。そして彼の人間性や楽観性が顔の凹凸において破壊します。しわくちゃの紙の繊細な質感がその肖像に組み込まれ、それはチャーリーが長い間大切にし、ぎりぎりの彼を支え握りしめていた、娘エリーのエッセイを思わせます」とコメントしている。(今井優)

『ハムナプトラ』俳優が体重272キロの男になるまで…映画『ザ・ホエール 』特殊メイク映像 » 動画の詳細
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