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舞台「となりのトトロ」英国演劇賞の最高峰、ローレンス・オリヴィエ賞で最多6冠!再演も決定

最多6部門を受賞
最多6部門を受賞 - (C) Studio Ghibli

 英国演劇界で最も権威のある「ローレンス・オリヴィエ賞」の授賞式が英ロイヤル・アルバート・ホールで4月2日(現地時間)に行われ、スタジオジブリのアニメーション映画『となりのトトロ』を舞台化した「My Neighbour Totoro」が、最優秀作品賞、演出賞など最多の6部門を受賞した。また、今年11月からロンドンのバービカン劇場で再演されることも決まった。

【画像】サツキとメイの名シーンも!舞台化された『となりのトトロ』

 舞台「となりのトトロ」は、映画で音楽を手掛けた作曲家の久石譲が舞台化を提案し、宮崎駿監督がこれを快諾したことで始まったプロジェクト。久石のもと、イギリスの名門演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)と日本テレビが共同製作し、舞台化した。2022年10月から2023年1月までロンドンのバービカン劇場で上演された舞台は、13万3,000枚のチケットが完売、連日万雷の拍手とスタンディングオベーションが続いたという。

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Photo by Manuel Harlan (C) RSC with NTV

 最優秀賞を受賞したのは、作品賞、演出賞、衣装デザイン賞、舞台美術賞、照明デザイン賞、音響デザイン賞の各部門。同賞の授賞式で、RSCのプロデューサー、グリゼルダ・ヨークは、久石を讃えたうえで、「『となりのトトロ』は優しさと勇気とイマジネーションのお話です。我々は、この魔法のような素敵な舞台をつくる作業に関わってくださった数多くの人たちに未来永劫、感謝を捧げます」と語った。

 また、受賞式に出席できなかった久石は、「作品賞をはじめ、多くの賞を受賞したことはとても喜ばしいことです。RSCや関係者の皆さんに心からの祝福と感謝の気持ちを送ります」というコメントを発表した。

 さらに、最優秀衣装デザイン賞の中野希美江は受賞後のインタビューで「映画の世界を大切にすること、生地などの質感にこだわることを重視してつくってきました。特に、映画の舞台である昭和30年代の日本については、多くの材料を集め、研究しました。演出、パペットを含め、皆のチームワークがあっての賞だと思っています。本当に嬉しいです」と喜んだ。

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 なお、本舞台は、2月に発表された演劇賞「第23回WhatsOnStage Awards」でも最優秀演出賞など最多の5冠を獲得した。

 本作は、1月の終演直後から再演を望む声が多数寄せられており、これに応える形で再演が決定。11月21日から来年2024年3月23日まで、初演と同じロンドンのバービカン劇場で上演となる。(編集部・梅山富美子)

「My Neighbour Totoro」ローレンス・オリヴィエ賞2023 受賞一覧
Best Entertainment or Comedy(最優秀作品賞エンタテインメント部門)- My Neighbour Totoro
Best Director(最優秀演出賞)フェリム・マクダーモット
Best Set Designr(最優秀舞台美術賞)トム・パイ
Best Costume Design(最優秀衣装デザイン賞)中野希美江
Best Lighting Design(最優秀照明デザイン賞)ジェシカ・ハン・ハンユン
Best Sound Design(最優秀音響デザイン賞)トニー・ゲイル

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