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板垣李光人、井伊直政と家康の出会いのシーンに衝撃「ぐっとくるものがあった」

第16回「信玄を怒らせるな」より板垣李光人演じる井伊虎松
第16回「信玄を怒らせるな」より板垣李光人演じる井伊虎松 - (C)NHK

 松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜、NHK総合夜8時~ほか)で井伊虎松(直政)を演じる板垣李光人が、2021年放送の大河ドラマ「青天を衝け」との大きな違いや、30日放送・第16回での家康(松本)との出会いのシーンについて語った。

【画像】井伊虎松役・板垣李光人の美麗ショット

 板垣演じる虎松は、23日放送の第15回「姉川でどうする!」のラストで初登場。織田信長(岡田准一)の命を受け、遠江を鎮めるために引馬城(浜松城)に移るべく遠江にやってきた家康に祝いの舞を披露した土地の娘たちに紛れ、斬りかかった。強烈な登場に加え、女装も美しいと話題を呼んだ。板垣にとって大河ドラマへの出演は「花燃ゆ」 (2015・少年時代の吉田寅次郎役)、「青天を衝け」 (2021・徳川昭武役)に続いて3作目となる。

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 役づくりにおいては、直政が生まれた井伊谷(静岡県浜松市)や晩年を過ごす彦根(滋賀県)など、ゆかりの地を巡ったという板垣。「中でも1番印象に残っているのは、直政のお墓がある彦根の清涼寺です。「演じさせていただきます」とご報告でき、力をいただけたような気がしましたし、いよいよ始まるんだと、改めて気合いが入ったのを覚えています」と話す。

 大河ドラマへの出演は、徳川昭武を演じた「青天を衝け」以来。「どうする家康」で感じた大きな差は「死を常に意識すること」だったという。「時代も違いますが、前作との1番大きな差は、何より死を常に意識するという部分ですよね。『青天を衝け』で演じた徳川昭武は、パリにも行き、国をよくするために役立てることを見て学び……というシーンも印象に残っていますが、今回は国をよくするということに加えて、何より死と隣合わせ。常に走り続けている感覚で、緊張感が違います。いつ何がどう転ぶか分からないし、誰が襲ってくるかも分からない中、24時間過ごしているので。そうなると、自ずと所作も変わりますし、その差は演じていて面白いなと思います」

 井伊直政といえば、大河ドラマ「天地人」「軍師官兵衛」「おんな城主 直虎」や、映画『関ヶ原』などに登場。広く知られる役だけにプレッシャーもあった。

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 「時代劇は物語のベースに史実があります。さらに、大河ドラマは過去に同じ役を演じた先輩方もいらっしゃいます。『青天を衝け』の徳川昭武は、ほぼ初めてフォーカスされるような人物だったので役をつくり易い面もありましたが、今作の井伊直政は、例えば『おんな城主 直虎』で菅田将暉さんが演じられていたのを僕も拝見していましたし、視聴者の皆さんの中にも思い描く作品があったり、特定の役者さんの印象が強いという方もいらっしゃると思います。そうした中で、史実というベースは持ちながらも、自分なりに、『どうする家康』という世界に生きる井伊直政をつくりあげていくのはプレッシャーでもあり、特殊な環境ですよね。でも、過去作はあまり意識せず、『どうする家康』の井伊直政は僕だけが演じられる人物だと信じて演じたいと思っています。物語の中で直政が年を重ねていく中で、自分自身も成長出来るよう努めたいです」

虎松と家康(松本潤)

 第16回「信玄を怒らせるな」では、家康を殺そうとした直政が捕らえられるも、そこで家康は思いがけない行動に出る。板垣は、家康との出会いのシーンについて「初めて台本を読んだ時、家康との出会い方に衝撃を受けました」と振り返る。

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 「特に印象に残っているのは、家康を殺そうとして捕らえられた後、遠江の民がどう感じているか、思いの丈を家康にぶつけるシーン。彼自身も家族を失い、激動の幼少期を過ごしましたが、自分のことだけでなく、乱世に生きる人たちの思いや苦しみを代弁しているようにも感じました。虎松は、親も失い、家がめちゃくちゃになり、殺伐としたものを見て育ってきた。家康と対峙した彼には相当な覚悟があり、自分自身も死ぬ覚悟すら持っていたと思います。そんな中、家康は自分の命を狙った虎松をお咎めなしで逃がしました。生きるか死ぬかの世にこんな人がいるのかと、虎松も驚いたと思いますし、その上で『自分が変わるから見ていてくれ』と言われるなんて……。逃がして貰ってから家康に仕えるまで時間はあきますが、その間も虎松は家康のことを考えていたでしょうし、心惹かれただろうと思います。辛い幼少期を過ごしたからこそ、この時代に必要なのはきっと家康のような人だと感じたでしょうし、あのシーンは演じていてぐっとくるものがありました」

 公式サイトのキャラクター紹介では、井伊について「プライドが高く、不遜な物言いでよくトラブルを引き起こす」ともある。板垣自身は「徳川家臣団のメンバーはほとんどが三河出身ですが、直政は井伊谷出身で、しかも途中から加わっている。だからこそ、家康や他の家臣に対しても、言いたいことを言える部分はあるのかなと思います。言動だけ見ると一見生意気と思われるかもしれませんが、その裏には、由緒ある井伊家を背負っているプライドや、自分の家を立て直したいという強い使命感があるのだと解釈しています。今後、徳川に仕えていくことになりますが、なんとしても殿を天下人にさせたい、自分も出世したいという強い思いがあるからこそのアプローチだと思うので、その芯の強さは軸として持ち続けていきたいです」と分析する。

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 「そして、井伊直政は“赤鬼”とも呼ばれる人物ですが、血気盛んなところだけではない、冷静な面や頭の回転の速さ、先を見る力だったり……彼が家康を支えてきた理由をひもときながら、自分なりに個性をもって演じていけたらいいなと思っています。演じていく上では、時に迷うこともありますが、迷ったら脚本に立ち戻ります。古沢さんの脚本を読んでいると、とても安心できるというか……一人ひとりのキャラクターや物語をぶれずに作り上げてくださるので、最後は絶対に脚本の中で繋がっていく感覚がありますし、見えてくるものがあるんです。心から信頼しつつ、あとは、現場での家臣団の皆さんがつくる空気感にも助けて頂いています」と古沢良太の脚本の魅力に触れつつ、意気込みを語っている。(編集部・石井百合子)

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