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玉置成実、『ガンダムSEED』14歳でOPデビューから20年 第一線で歌い続ける原動力

アニメシリーズから20年、『ガンダムSEED』と運命的な再会! - 玉置成実
アニメシリーズから20年、『ガンダムSEED』と運命的な再会! - 玉置成実

 14歳でテレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』(2002~2003)の第3期OPアーティストに抜てきされ、メジャーデビューを飾った玉置成実(35)。デビュー20周年のアニバーサリーイヤーに、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のオフィシャルサポーターソング「Reborn」を担当し、シリーズと運命的な再会を果たした。『ガンダムSEED』が「すべての始まり」と振り返る玉置が、『ガンダムSEED』を彩った名曲たちへの思い、第一線で歌い続ける原動力を語った。

【動画】玉置成実、『ガンダムSEED』との運命的な再会&「Believe」秘話を語り尽くす!

クリスマスに知った『ガンダムSEED』主題歌決定

 玉置と『ガンダムSEED』の運命的な出会いは、2002年のクリスマスまで遡る。地元・和歌山県から上京した彼女は、事務所やレーベルのスタッフと会食した際に、「『ガンダムSEED』のOPアーティストに決まりました」と告げられたという。「当時中学2年生だった私は、クリスマスディナーの感覚で出てきたので、そんなビッグなプレゼントをいただけるとは、思ってもいませんでした」

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 圧倒的な歌唱力とダンスで世間を虜にしたデビュー曲「Believe」は、『ガンダムSEED』ファンからの人気も高い。楽曲のイントロに合わせてフリーダムガンダムが発進するOP映像は、今も多くの人の記憶に刻まれている。20周年を迎え、改めて「ガンダムSEEDシリーズ」を観直した玉置は、「歌詞のせつなさや作品に寄り添っている部分など、20年経っていろんな感情を知ってから歌うと、また違った発見があったりします」と感慨深げに語った。

 「Believe」に続く2作目「Realize」が第4期のOPテーマに起用されるなど、玉置の快進撃は止まらなかった。自分のデビュー曲がアニメで流れる様子を見ながらレコーディングを進めていたといい、「より気合いが入った状態で収録したことを覚えています」と振り返る。

 物語が佳境へと向かう第4期で使用された「Realize」は、青天の中で踊る玉置たちの希望に満ちた姿や、前へ進むことを後押しする歌詞が『ガンダムSEED』の世界観とリンクした。「たどりつく場所さえもわからない、届くと信じてというポジティブな歌詞は、各キャラクターの行く末はわからないけれど、前へ進んでいこうというポジティブなメッセージと、すごくリンクしていると思いました」

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サポーターソングで担う、アニメと劇場版の橋渡し

 「ガンダムSEEDシリーズ」は、「今観ても、現代の世界とすごくリンクする」と玉置は語る。「戦争が私たちの世界で起こっているということを、もっと知ってもらえるきっかけにもなると思います。デビュー当時の私と同年代くらいの人が、モビルスーツに乗って戦う姿がすごく衝撃的で、胸が苦しくなりました」

 玉置の推しキャラクターは、地球連合軍の女性士官ナタル・バジルール。「『SEED』の終盤で描かれるナタルとマリュー(・ラミアス)さんのやりとりは、何度観ても泣いてしまいます」また、アニメには玉置がモデルになったキャラクター、シホ・ハーネンフースも登場しており「イザーク・ジュールの横にいる女性で、アニメでは一言も喋らないのですが、私をモデルに描いてくださったキャラクターなので、ナタルとはまた別枠で大切にしています」とにこやかに語った。

 そんな玉置が劇場版で担当したサポーターソング「Reborn」は、“再会”をテーマにした楽曲だ。デモテープを聞いた瞬間、『ガンダムSEED』の楽曲を歌っていた当時の懐かしさが込み上げてきたという。「勢いはもちろん、どこか哀愁漂うところも、私が歌う『ガンダムSEED』の曲の良さだと思っていて、今回もその方向性にしています」

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 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の第1期エンディングテーマ「Reason」を手掛けたshungo.が作詞を担当したことで、劇場版への盛り上がりを一層感じる楽曲が生まれた。「サポーターソングを歌わせていただくにあたり、一番大事なのは、みなさんに映画を観に行っていただけるように盛り上げること。この楽曲を通して、『ガンダムSEED』『ガンダムSEED DESTINY』と『ガンダムSEED FREEDOM』の世界観をつなげる役割を果たせればと思います」

一人ではなく、チームで成り立っている

 10歳の頃からデビューの夢を抱いていたという玉置は、「全てが初めての体験だったので、当時は苦労よりも楽しさが勝った」と述懐。「デビューという一つの目標を14歳でクリアして、『ガンダムSEED』という作品にも出会えました。みなさんに歌を聞いていただき徐々に、街でも『応援しています!』と声をかけていただけるようになり、毎日が新鮮でした」

 歌手として20年間、第一線で歌い続けてきた玉置の原動力とは何なのか?「周りのみなさんに恵まれていること。これは声を大にして言いたいです!」と力を込める。「デビューから現在までずっと支えてくださっている方々も、新しくチームに入って、親身になってサポートしてくださるスタッフさんたちもいます。玉置成実は一人ではなく、チームで成り立っているといっても過言ではありません」

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 「自分がステージに出てパフォーマンスしている姿を、支えてくれているスタッフさんに見てもらって、『ここまでやってきて良かった』と思ってもらいたい気持ちがすごく強いです。それは、応援してくださっているファンのみなさんも同じです。私のことを20年間推し続けてくださっている方や、それぞれのタイミングで私を好きになって応援してくださっている方もいて、全てが運命だと思っています。ライブやイベントがある時は、その時の私のベストをみなさんにお届けしていかなければならないという気持ちこそが、私の原動力です」

 3月13日には、約13年ぶりとなるオリジナルアルバム「Singularity」をリリースする玉置。同月17日には、20周年イヤーを締めくくる記念公演「Nami Tamaki 20th Anniversary LIVE -Focus-」(会場:WWW X)も控えている。デビュー21年目に突入した玉置は、「20周年は再会がたくさんあり、お仕事で久しぶりにご一緒させていただく方とのご縁を感じたりなど、感謝の1年でした。大切な人たちとの出会いから生まれるお仕事もたくさんあると思うので、ひとつひとつを丁寧に、変わらず活動していきたいです」と今後の活動について意気込む。「舞台なども引き続き挑戦していきたいと思っているので、応援してくださっているみなさまに、新しい玉置成実を見てもらえる日が楽しみです」と語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥、撮影:中村嘉昭)

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は1月26日全国公開

オフィシャルサポーターソング「Reborn」は1月24日発売(通常盤:税込1,430円)

玉置成実、『ガンダムSEED』との運命的な再会&デビュー曲「Believe」秘話を語り尽くす!『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』単独インタビュー » 動画の詳細
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