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スネイプ先生、ダンブルドア校長、ハグリッドも…この世を去った『ハリー・ポッター』キャストたち

素晴らしい演技は永遠に
素晴らしい演技は永遠に - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 「金曜ロードショー」(日本テレビ系)では今夜、シリーズ第3弾『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が放送される。第3弾の公開からは約20年がたち、主演のダニエル・ラドクリフ(34)が一児の父となった一方で、惜しまれながらこの世を去ったキャストたちもいる。彼らの功績をあらためて振り返りたい。

【画像】かっこよすぎ!スネイプ役アラン・リックマンさんの素顔

ダンブルドア校長役マイケル・ガンボンさん

ダンブルドア校長
Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 故リチャード・ハリスさんの後を継いで第3弾からダンブルドア校長を演じたマイケル・ガンボンさんが肺炎で亡くなったのは、昨年9月のこと。82歳だった。大ベテランの名優でありながらイタズラ心を忘れぬマイケルさんは、シリーズに重みをもたらしただけでなく、子役たちからも愛された。訃報に接し、ハリー役のダニエルは「マイケルの死で、世界はずっとつまらないところになってしまいました。マイケルは今まで共演する機会に恵まれた中で、最も素晴らしく、何でも簡単にやってのける俳優の一人でした。ですがそのものすごい才能にかかわらず、僕が彼についてずっと強く覚えているであろうことは、彼が仕事をすることをどれほど楽しんでいたかということです」とVarietyに追悼文を発表。

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 ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは「優しい、優しい、優しいマイケル・ガンボン。あなたは物事を決して真剣に受け止め過ぎないのにもかかわらず、どういうわけかその威厳で最も真剣な瞬間を生み出していました。偉大さを軽やかにまとうとはどういうことか、わたしたちに示してくれてありがとうございます。寂しくなります」とInstagramで追悼。ロン役のルパート・グリントも「マイケルのことを聞いてとても悲しいです。彼は撮影現場での毎日に、本当にたくさんの温かさといたずらをもたらしてくれました。彼は子供だった僕を魅了し、人生の楽しさや風変わりなところを見つける姿は僕のロールモデルになりました」とその死を惜しんでいた。

ハグリッド役ロビー・コルトレーンさん

ハグリッド
Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ホグワーツの森の番人・ハグリッド役のロビー・コルトレーンさんは、2022年10月に多臓器不全のため72歳で死去。すべての魔法動物をこよなく愛し、ハリーたちにも常に親切なハグリッドの温かさとユーモアは、ロビーさんが演じたからこそのものだった。ダニエルにとっては、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の撮影でのロビーさんとのエピソードが特に心に残っているという。

 「ロビーは僕がこれまで出会った中で最も面白いと思った人の一人で、セットで僕たちをいつも笑わせてくれました。『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で豪雨に見舞われ、僕たちみんながハグリッドの小屋に何時間も隠れていた時、僕たちの士気を高めるために、いろんなお話やジョークを聞かせてくれたのは、彼の懐かしい思い出です」

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スネイプ先生役アラン・リックマンさん

スネイプ先生
Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ホグワーツの魔法薬学教授であるセブルス・スネイプ役を務めたアラン・リックマンさんは2016年1月、膵臓がんのため69歳で死去した。ダニエルは追悼文の中で「アランは間違いなく最も偉大な俳優の一人であり、僕がこれまで映画業界で出会った人々の中でも最も誠実で協力的な人でした。彼は僕を『ハリー・ポッター』の撮影現場でも、シリーズ終了後であっても、すごく励ましてくれました。僕がロンドンとニューヨークでやった全ての舞台を見に来てくれました。そんなことをする必要なんてなかったのに。僕よりアランとずっと付き合いの長い人たちも皆、『彼に電話すれば、世界のどこにいようとどれだけ忙しかろうと、1日以内にかけ直してくれる』と言っていました。人々は役柄に基づいて俳優の印象を決めるので、アランが彼が演じた厳めしく恐ろしいキャラクターとは裏腹に、非常に優しく寛大で、控えめで面白い人だったと知り驚く人もいるかもしれません」とその人柄を明かしている。

 『ハリー・ポッター』シリーズにおいてスネイプ先生は“もう一人の主人公”といっても過言でないほどの重要なキャラクター。原作者のJ・K・ローリングはまだ小説が完結していなかった映画第1弾の時点で、アランさんにはスネイプの名ゼリフ「Always(永遠に)」の裏にある彼のストーリーの断片を教えていたことで知られる。スネイプを誰よりも理解し、真剣に向き合っていたがゆえに撮影現場では監督とぶつかることもあったようだが、アランさんがそれほど真摯に演じたからこそスネイプは屈指の名キャラクターとなったのだろう。ローリングはシリーズ完結の際、アランさんに「ありがとう。わたしの最も複雑なキャラクターを正当に演じてくれて」という感謝の手紙を送っている。

 このほか『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のキャストでは、バーノンおじさんことバーノン・ダーズリー役のリチャード・グリフィスさんが2013年に65歳で、魔法大臣コーネリウス・ファッジ役のロバート・ハーディさんが2017年に91歳で、夜の騎士バスの運転手アーニー役のジミー・ガードナーさんが2010年に85歳でこの世を去っている。(編集部・市川遥)

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