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【ネタバレ】「相棒」薫から右京へ胸アツなプレゼント!美和子スペシャル新作に期待の声

画像は「相棒season22」第14話より
画像は「相棒season22」第14話より - (c)テレビ朝日・東映

 1月31日に放送されたドラマ「相棒season22」(テレビ朝日系・毎週水曜夜9時~)の第14話「亀裂」は、美術品連続強盗事件と、その被害現場で発見された遺体が発端となって予想外の真実が明かされる物語だった。杉下右京(水谷豊)のチェスと事件の先読みをする力が示され、亀山薫(寺脇康文)の温かい人柄がわかるエピソードも描かれており、「冒頭のチェスの対局が続いているかのような話」「右京さんのセリフ、エモい」「美和子スペシャルが!?」とさまざまなポイントが話題になっている。(以下、第14話のネタバレを含みます)

【画像】洗面器みたい…美和子が作っていた「美和子スペシャル」用の大皿

 チェス喫茶で、若きクリエイターのパトロンとなっている著名な美術コレクター・道明寺吉嗣(小林隆)と一局交えた右京。右京は道明寺を「策士」、道明寺は右京を「すべてが正しく無慈悲で冷酷だ」と互いを評する。一方、薫と妻・美和子(鈴木砂羽)は、“アート界の若きエース”島川雪乃(清水葉月)の陶芸教室に参加、薫は取っ手つきのカップ、美和子は「美和子スペシャル」用の大皿を作るのだという。雪乃は道明寺がかつて支援していた人物だった。

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 そのころ、道明寺のコレクションルームで男性の遺体が発見され、美術品が残らずなくなっていた。ここ1か月に2件も発生している連続美術品強盗グループの内輪揉めなのか? いくつもの犯行手口の相違が気になる右京は、床に落ちている陶器の破片を見つける。

 道明寺は余命3か月を宣告されていた。入院した彼は、自身が支援しているクリエイター・横井正孝(小野健斗)に自首をすすめている……? 雪乃も破片に反応し、何かを知っているようだ。

(c)テレビ朝日・東映

 捜査一課が強盗グループの1人を確保した。ネットで集められただけの匿名の流動型グループだったが、合鍵を持っていたことや、道明寺のスケジュールを知っていたことなどから、身近な人間が手引きをしていると右京は推理する。男は、入ったときにはすでにコレクションルームは空だった、もみ合ったはずみに1人が死んでしまったと証言した。

 かつて大人気だった画家・関口倫之助の水墨画が、道明寺のコレクションルームではなく客間に置かれていたため、無事だった。関口は独占欲の強い道明寺と揉めて、筆を折っていたが、その絵は道明寺のお気に入りだったらしい。

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 道明寺は、自身が死ぬときには美術品をすべて一緒に火葬にしてほしいと遺言しようとしていた。それを知った雪乃と横井は、クリエーターが心血を注いだ作品を守るために、ダークウェブを通じて強盗を依頼していたのだ。コレクションは横井が借りた別の倉庫で発見され、「身勝手な遺言を残そうとしたばっかりに、2人を犯罪者にしてしまった。わたしのせいで……」と道明寺は反省を口にする。

(c)テレビ朝日・東映

 だが右京は「演技はけっこう」とその言葉を遮った。すべては道明寺の計画で、雪乃と横井は犯罪を犯すように仕向けられていたのだという。それぞれが異国で修行しようとしていた雪乃と横井を自身の手元に置き続け、孤独の中で芸術を続けさせようとした道明寺は「これが私の愛情なんだ」と横井に語りかける。だが右京は「単なるあなたのエゴです」と断言、「真の愛情とは、手放すことではないですか?」と続けた。

 「手放したものは、いつかきっと帰ってくる」。右京にとっての薫が、そんな存在だったのだろう。薫が陶芸教室で作った「不器用で愚直、そして温かい」カップは、コーヒーカップではなくティーカップで、右京へのプレゼントだった。「右京さん、あの、よろしかったらこれ、お使いください」と照れながらカップを差し出した薫に、「おやおや。どうもありがとう」と右京。その顔は心底嬉しそうにほころんでいた。

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 SNSでは「セリフが胸アツ~」「右京さんと薫ちゃんの関係性みたい!」「次の回で右京さんがあのティーカップを使ってくれるといいな」とほっこりと盛り上がって終わった第14話だったが、テンポのいい2人の掛け合いと凸凹関係も健在だ。右京が薫に無言の圧力で取りづらい位置にあった床の破片を取らせたり、一瞬見ただけの鍵の番号を暗記していた右京に薫が驚いたりと、「右京さんさすが」「抜群の記憶力!」「相変わらずだなあ」とクスッとした視聴者も多いよう。さらに、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)が「来ねえな」と特命係を警戒していたり、捜一3人が三文芝居で特命係に現場の写真を見せて暗黙のうちに協力を要請して「おまえらさ、プライドってもんがないのかな?」と薫に突っ込まれていたりと、捜一との絡み方も楽しい。「捜一と特命係のやりとりにニコニコしました」「いたみん、特命が近くにいたら体がかゆくなるんじゃ?」という視聴者からのツッコミも見られた。

 極めつけは美和子の決意だ。彼女は、陶芸教室で作った洗面器を見まごう大皿に、新作の“美和子スペシャル”と盛ることを決めていた。薫は、右京と小料理屋女将のこてまり(森口瑤子)に、「美和子スペシャル大皿バージョン、食べに来てくださいね」と頼み、2人が「大皿バージョン……?」と怯えている姿はコミカルだ。「どんなヤバいものが!?」「右京さんとこてまりさん、また犠牲になるのか……」とSNSでも心配されていた。(文・早川あゆみ)

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