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「光る君へ」源明子が笑顔を見せた理由 瀧内公美、撮影裏明かす

瀧内公美演じる源明子
瀧内公美演じる源明子 - (C)NHK

 吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で藤原道長(柄本佑)のもう一人の妻・源明子を演じる瀧内公美。明子にとって藤原は父を破滅させた仇という設定だが、31日放送・第13回ではいよいよその復讐を果たそうとするさまが描かれ、瀧内が撮影の裏側を語った。ドラマの公式Xなどで公開されたキャストのインタビュー動画「君かたり」内で明かしている(※一部ネタバレあり。

源明子、兼家の扇を入手!戦慄の瞬間【画像】

 第13回「進むべき道」は、前話から4年後の設定。藤原道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が、元服してわずか20日後の一条天皇(柊木陽太)に入内したことで道隆たち中関白家が絶頂期を迎え、兼家(段田安則)の後継争いが始まろうとしていた。醍醐天皇の孫である明子は父の源高明が政変で追い落とされ、幼くして後ろ盾を失った不遇の身。兼家の娘・詮子(吉田羊)は大宰府に追いやられた高明の怨念によって帝(一条天皇)や藤原に禍が降りかかることを回避するため、「高明の忘れ形見を妻にして慈しみ、怨念を鎮め高貴な血をわが家に入れる」と道長に縁談を持ち掛けた。

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 24日放送・第12回では明子が「道長の妻となれば兼家に近づけます。兼家の髪の毛一本でも手に入れば憎き兼家を呪詛できます」「私の心と体なぞどうなってもよいのです。必ずや兼家の命を奪い、父上の無念を晴らします」と兼家への復讐を誓っていたが、瀧内は明子の印象を「本音と建て前というのがしっかりある女性で、自分の目的に対する芯がしっかりしている人だなという印象です」と語る。

~以下、第13回のネタバレを含みます~

 第13回では明子の念願かなって憎き仇である兼家とついに対面を果たすも、正気を失いつつある兼家は明子が誰かわからないうえに故人である高明について「お父上はご息災か」と尋ね、明子は「父は大宰府から帰った後、身まかりました」と答える。

 藤原がした高明への仕打ちをまるで覚えていない様子の兼家。見ていられないといった感でその場を離れる道長に対して、明子は冷静に計画を進めることに努める。瀧内はそんな明子の胸中に「兼家さんが「父はご息災ですか?」ということを問うシーンに対しても、「父はなくなりました」と答えればいいものの「父は大宰府から帰ったあと身まかりました」というふうに答える。事細かくいうその受け答えが彼女の芯がある部分だなというふうに思っています。彼女の中には「あなたもどこかで関わっていたはずですよね?」ということを思い出させるような意味合いがあったと思うので、そういった言葉を兼家さんに投げかけることができる明子というのは強い女性だなというふうに思いました」と思いを巡らせる。

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 兼家と二人きりになる好機を得た明子は、兼家が手にしていた扇に目を付け「その扇はよいつくりですね。その扇をちょうだいしとうございます」とねだり、呪詛の“材料”の入手に成功した。前の場面で明子が道長に子を宿したことを告げた際、道長は「こんな時でも笑顔がないのだな」と憂いていたが、うってかわって兼家の前ではいまだかつてない笑みを浮かべていた。瀧内は、本シーンを以下のように振り返る。

 「やはり兼家さんに会えるまでの年月というものは非常に長かったと思うんですね。父が失脚したあとに道長の姉・詮子さんが養女のように育ててくださってそのおかげでなんとか自分の居場所があったわけですけれども、そして詮子さんの後ろ盾のおかげで道長の妻、妾になれたわけですが、やはりそこまで行くまでに、つまり兼家さんに近づくまでにいろんなステップを踏んでいかなければならなかったという。それでも自分の思いとしては、呪詛するという思いに関してはそれだけ強いものがあったので、会えた喜びと、ある種の喜びと自分の復讐心が増幅していく思い、でも呪詛するという目的はありますからその本人に対して怒り狂うような思いではなく一種の穏やかな気持ちに達観していくというような思いにはなりましたね。だからなんか必然と笑みがこぼれるといいますか、それがどうしてかはわからないんですけれども、そういうふうに演じた方がいいだろうなとも思っていましたし、いろいろ複雑な思いはあるけれど、不思議な感覚に行けたようなシーンでもありました」

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 その晩、明子は源俊賢(みなもとのとしかた/本田大輔)に「兼家の扇を手に入れたの。今度こそ息の根を止めてやります」と報告。お腹に子供もいるのだから呪詛などやめておけと忠告する俊賢に対して明子は一歩も引かず、揺るぎない決意を見せた。明子の復讐の顛末はもちろん、俊賢が「摂政様は何もせずとも間もなくであろう」と言っていた通り先の短いであろう兼家の亡き後、明子がこれから何を生きがいにしていくのかも気になるところ。(編集部・石井百合子)

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