今田美桜&北村匠海、朝ドラ「あんぱん」初回で晩年の老けメイク披露

連続テレビ小説「あんぱん」(3月31日から放送開始予定)の第1週完成試写会見が10日にNHK放送センターで行われ、今田美桜、北村匠海、倉崎憲(制作統括)が出席。第1回で放送される晩年シーンの撮影を振り返った。
「あんぱん」は、アンパンマンを生み出した漫画家・やなせたかしさんと小松暢(こまつ・のぶ)さんの夫婦をモデルとしたオリジナル作品。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどりつくまでの物語をフィクションとして描く。
ヒロイン・朝田のぶを演じる今田は「撮影が始まって半年経ちました。現場が本当に明るくて、みんなが生き生きしている感じがして、それが『あんぱん』の物語に反映されていると思います」と自信をのぞかせる。やなせさんをモデルとした柳井嵩役の北村は「何の縛りもなく芝居と向き合えている」と撮影現場の空気感を伝え、「普段硬めにしゃべっちゃうんですけど、ラフ目にこんなテンションでしゃべりたい」と椅子の背もたれに寄りかかる姿を見せ、報道陣の笑いを誘った。
本作では初回冒頭に晩年ののぶと嵩が登場する。今田は「あのシーンはどうしましょうと話し合った部分がありましたが、二人の可愛らしさとかが出ているんじゃないかなと思います。好きなシーンです」と振り返る。北村は「晩年のシーンは撮影が早かったので、長い撮影の中で僕ら二人がどう道筋を作ってあそこに至るかというのは想像の中でやるしかなかったので、逆に言うと楽しむしかないというか。今、嵩が27とか28歳くらいの時代の撮影なんですけど、いきなり50代に飛ぶとなると、どこまで背筋曲がっているんだろうとか、指のニュアンスとかがわからないからこそできたのかもしれない」と思い返す。
また、北村は「シーンの終わり際はほぼアドリブ。『朝ごはん食べます』みたいな」とセリフを明かし、「きっと二人のやり取りは、こういう柔らかさや、ちょっとした緩さがあるだろうと思ってやっていたので採用されてよかった」と安どの表情をのぞかせる。そして、「あれ(晩年シーン)が放送が進んでいっても、みんなの頭の片隅に残っていたらいいな」と期待を寄せた。
倉崎は、朝ドラは作品によって老けメイクに力を入れる場合とそうでない場合があるが、本作ではしっかりした老けメイクを施した理由を問われると、「冒頭のシーンの年齢設定は50代で、今田さんと北村さんは20代後半ですから、リアリティーに近づけたい思いがあったので、特殊メイクでの老けメイクを起用させていただきました」と説明。続けて、「漫画家として『アンパンマン』を生み出す。そこにたどりつくまでをこのドラマでちゃんと描くんですよということを最初に提示したかったので、このような表現になりました」と力を込めた。(錦怜那)


