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「べらぼう」 井之脇海、「直虎」高橋一生を役づくりの参考に うつせみとの恋バナも

井之脇海
井之脇海 - (C)NHK

 2日、横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほかで放送中)の第9回「玉菊燈籠 恋の地獄」の放送を前に、NHK横浜放送局でトークイベントが開催。本作で浪人・小田新之助を演じる井之脇海と、その新之助が惚れる女郎・うつせみ役の小野花梨、同じく女郎・松の井役の久保田紗友が登壇し、撮影の裏側を振り返った。

当選倍率9倍!トークイベントの様子

 大河ドラマ第64作となる本作は貸本屋から身を興し、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴、東洲斎写楽らを世に送り出し、江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎(横浜)を主人公にしたストーリー。第9回では蔦重(横浜)と花魁・瀬川(小芝風花)、新之助とうつせみという2組のカップルを中心に、吉原のシビアな恋愛事情が描かれる。

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 この日行われたイベントには695件(1208人)の応募があり、78件(130人)が当選。当選倍率は約9倍だった。恋の行方が気になる新之助とうつせみだが、井之脇は登壇するなり「今、絶賛恋をしています! 皆さんもきっと2人がこれからどうなるか気になりますよね」と役どころに絡めてあいさつ。小野も「絶賛恋をさせてもらっています!」と続いて客席を沸かせた。井之脇は小野の女郎姿を最初に見たときの印象を「色気の中に柔らかさがありました。最初にぐっときました」と振り返り、「うつせみとして出てきた時に新之助が彼女のどういうところに惹かれたか、説明されなくてもわかりました」と話した。

 井之脇にとって、大河ドラマへの出演は「べらぼう」と同じく森下佳子が脚本を手掛けた「おんな城主 直虎」(2017)や、「平清盛」(2012)、「いだてん~東京オリムピック噺」(2019)に続いて4作目。「大河は4回目。所作はずっとやってきました。基本的な所作などはちょっと思い出せばすぐできると思っていました。武士と町人の違いなどをすっとした構え、凛とした感じで演じ分けをしたりしています」とアプローチに触れる。また、刀に手をかける立ち姿に関しては「『 おんな城主 直虎』で小野政次(小野但馬守政次)を演じた高橋一生さんの立ち姿を参考にしています」とも明かした。

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 井之脇は「時代劇は継承できる芝居でもあります。昔から受け継がれている時代劇の所作を僕らがきちんと継承していかなければいけないと思います」と話す。また、そんな大河で演技に取り組むキャストや作品に関わるスタッフを見て「プロフェッショナルの現場」であることに感動を覚えるとも明かし、「横浜さんは僕以上に真面目。自分の持てるものを全部出してやろうと、ひたむきに取り組む姿を見て人間的に素晴らしいなと思います」と横浜の座長ぶりに魅了されている様子だった。

 プロフェッショナルな仕事で感銘を受けたことについては、髪型をセットする際に関わる特殊メイクスタッフにも感銘を受けたといい「僕は総髪ですが、中剃りの人が多く、細かな特殊メイクを施すスタッフさんがいて、その人たちが羽二重を作ってくれているんです。それがすごく綺麗で精度が高いんです。肌の黒ずみまで再現しています」と話し、江戸時代の職人の技術についても「全てが手作りの時代。一つ一つのものに作り手の想いが伝わります。すごくいい時代だと思います」と感心していた。(取材・文:名鹿祥史)

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