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アリアナ・グランデ、来日インタビュー中に感極まり涙

超仲良しなアリアナ・グランデ&シンシア・エリヴォ
超仲良しなアリアナ・グランデ&シンシア・エリヴォ

 映画『ウィキッド ふたりの魔女』(公開中)のアリアナ・グランデが来日時にシンシア・エリヴォジョン・M・チュウ監督と共に応じた合同インタビュー中、感極まり涙する一幕があった。

【画像】超仲良しな来日時のアリアナ・グランデ&シンシア・エリヴォ

 『ウィキッド ふたりの魔女』は、「オズの魔法使い」に登場する西の悪い魔女・エルファバと南の善い魔女・グリンダの知られざる友情を描いた人気ブロードウェイミュージカルの映画化作品。エルファバ役のシンシアとグリンダ役のアリアナは本作をきっかけに役柄にとどまらない美しい友情を育んでおり、その仲の良さはプロモーションツアー中もしばしば話題となっていた。

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 そんな二人の絆について聞かれたシンシアは、「即座に生まれたものであると同時に、育んだものでもある。“この人と馬が合う!”とすぐにわかる出会いがあったとしても、保つ努力をしなければそれを育むことはできない」と切り出す。「今日こうやって本物の姉妹、友人としていられるのは、わたしたちが努力をしたから。一緒に過ごして、常に話をして、『調子はどう?』と互いの状態をチェックする。そうして本物の、深い、しっかりと根付いた友情を育むことができたことをとても誇りに思っている。こういう出会い自体なかなかないものだし、“この人はわたしの人生にいるべき人なんだ”と感じたのならば──それこそわたしたちに起きたことだけど、その友情をちゃんと大切にして、育てていかないといけないの」と人間関係についての金言をシェア。

 アリアナも「相手について学ぶこともとても大切だと思う。必要な時に手を差し伸べることができるように、『今日はどんな気分?』『何を考えているの?』『大丈夫?』と相手を気に掛ける。時間をかけてその人を知ることが大事なの。それが友情を育てて“本物”にし、作品も成長させる。わたしたちはそれぞれの役づくりを宿題として別々にやってから、セットに来た。そこで友達として仕事をすること──互いを気遣い、互いを安全だと感じさせること──が、撮影環境やわたしたちの演技、そして全ての経験をより良いものにした。エルファバとグリンダの友情と一緒に、わたしたち自身の友情も育めたことはとても美しいと思う」とほほ笑む。

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 さらにアリアナは「この友情は、うそ偽りのないもの。わたしたちの絆については、楽しいインタビューなどを通して世界中にたくさん見せていて、もちろんそれも美しいけど、わたしたちのお気に入りの瞬間で、本当に特別な会話というのは、プライベートな時間でしたものなの」と明かす。「それはわたしたちがキャスティングされたその日に始まった。役が決まってすぐにフェイスタイムをして、互いに花を贈って、これまでずっと常に互いのことを気にかけて……。この関係を誇りに思っているわ」

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エルファバ役のシンシアとグリンダ役のアリアナ - (C) Universal Studios. All Rights Reserved.

 自身と役柄の共通点について聞かれたシンシアは、「エルファバは初め、自分のもろさをさらけ出すのを恐れているところがあるけど、それはわたし自身もそうだった。この作品を作る中でよりオープンになることを学んだの。あと、愛する人を守ろうとする強い気持ちはわたしにもあると思うし、彼女は優しいから……わたしも優しかったらいいな」と笑うと、アリアナは「あなたは誰よりも優しい!!」と声を上げ、「わたしが代わりに答えてもいい!? 彼女は善い心を持っていて、本当にエルファバみたい。今彼女が言ったみたいに、必死に他の人を守るし、強くて、魔法の力を持っていて、本物の魔女なの!」とシンシアの魅力を熱弁した。

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 「じゃあ、グリンダとアリ(アリアナの愛称)の共通点はわたしが話すね」とシンシア。「グリンダは表面的には明るくてフワフワしていてコミカルで、もちろんそれも真実だけど、彼女の根っこには“本物の光”がある。部屋をパッと明るくするような、落ち込んでいる人の気分を上げるような、そういう力を持っているところが同じ。そして、グリンダには自分の道を見つけようとする、新しいことを学ぼうとする意欲がある。それって勇敢なことだと思うんだけど、アリはそんな新しいことを学ぶ勇気を持っている。初の本格的な映画がこんな大作だなんて大変なことだし、他の人にはできないこと。撮影現場で彼女を見ると、とてもオープンで、心が広くて、コメディーにもためらうことなく身を投じていて、ここまで勇敢な共演者は今まで見たことがなかった。そして、その場にいる人たちが居心地のよく感じられるようにしたいと常に考えている。それはグリンダに通じるところだし、アリは、まさに“グリンダがなりたいと思っているような人”だと思う」

 シンシアのこの言葉に大感激したアリアナは、「それって今まで聞いた中で一番美しいこと! Ohノー! なんて優しいの!」と涙。通訳がここまでの回答を訳す間も涙が止まらず、シンシアの手を握り、スタッフからティッシュを渡されて涙を拭き、「ぐちゃぐちゃになっちゃった」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

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トストス伝授シーン - (C) Universal Studios. All Rights Reserved.

 また、グリンダに成り切るコツについて聞かれたアリアナは、グリンダの十八番である「トストス(手で髪を振り上げる仕草)」のコツを伝授。「トストスは、自己表現なの。それぞれのトストスがあるから、“あなたがどうやりたいか”というのが一番重要。エルファバにも彼女のトストスがあって、それは美しい。脚の動きを加えてもいいし、ウインクしながらしてもいいし、自分のトストスをすることができる。ショートヘアなら少し小ぶりにやる、キュートなショートヘアバージョンもいいと思う。自分にとってしっくりくるかが大切で、トストスはあなただけのものだから、自由にやって! 映画からはカットされたけど、前から後ろに激しく頭を振り上げるバージョンもあったの。腰を痛めるところだったけどね」

 この日のインタビューは、シンシアが言う“アリアナが持っている本物の光”を体感させられるものとなった。思い入れのある作品だけに長くなった回答を、通訳がノートのページをめくりながら訳すと「オーマイグッドネス!(そんなに長くしゃべっちゃったの!)」と驚き、訳し終えた通訳を拍手でたたえて「長かったね、ごめんなさい!」とキュートに謝罪。途中で予定終了時刻になったものの、アリアナの「そんな! お願い、続けられない?」という一声で延長となり、参加者全員が質問できるようにしてくれる神対応だった。

 日本語の勉強をしていたことでも知られるアリアナは、インタビュー開始時には「よろしくお願いします!」と日本語であいさつし、取材終了後も「ありがとうございます!」「すごい」「かわいい」と次々に日本語を繰り出し、シンシアに「あなたはとても面白い」という日本語を音だけでなく文法からレクチャーするなど、インタビュー部屋は常に明るくハッピーな雰囲気に満ちていた。(編集部・市川遥)

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