悲惨な実話…韓国映画『消防士 2001年、闘いの真実』7月公開決定

韓国で実際に発生した「弘済洞火災惨事事件」を基にした映画『消防士 2001年、闘いの真実』が、7月4日よりシネマート新宿ほかで全国公開されることが決定した。
【動画】実際に起きた惨事…映画『消防士 2001年、闘いの真実』特報
本作は、2001年3月4日に発生した韓国火災惨事事件を基に、消防士たちの凄絶な闘いを描くヒューマンドラマ。主演をNetflix映画『カーター』やドラマ「猟奇的な彼女」などに出演し“視聴率王子”の異名を持つチュウォンが務め、ソウル市の西部消防署に配属された新人消防士のチョルン(チュウォン)が、厳しくも優しい隊員たちに助けられながら成長していく様子と、消防士たちが過酷で悲惨な事件に立ち向かう姿を映し出す。物語の基になった事件当時は、消防士の装備や待遇が劣悪な環境の中、命懸けの消火や人命救助が行われ、韓国でも大きな事件として報道されたことで消防士の待遇改善のきっかけにもなったという。
監督は、『友へ チング』『チング 永遠の絆』などのクァク・キョンテク。西部消防署の班長・ジンソプ役を『哭声/コクソン』などのクァク・ドウォンが務め、同期で友人のカン隊長を、「梨泰院クラス」で主人公の宿敵・会長役として日本での知名度を上げたユ・ジェミョンが演じる。その他のキャストにはイ・ユヨン、 キム・ミンジェ、 オ・デファン、 イ・ジュニョク、 チャン・ヨンナムらが名を連ねる。
公開されたティザービジュアルでは、燃え盛る炎に囲まれた消防士たちが支え合うように立つ姿が切り取られている。特報映像では、ジンソプ班長が新人の頃に行った先輩とのやりとりを語る。「先輩、怖くないですか?」と問いかけ、「俺も怖い」と答える先輩。「黒い煙で足先すら見えない時は、足が震える」と続き、「そんな時、何を思うのか」と聞くと、「答えはひとつ。俺がここで負けたら、誰かが死ぬ」と、人を助ける仕事に就く者の強い決意を感じさせるセリフが収められている。(加賀美光希)


