口コミ爆発の“音系”韓国ホラー『層間騒音』戦慄の予告編&ポスター解禁

韓国で今年一番のヒットを記録したホラー映画『層間騒音』(10月10日全国公開)の、予告編とポスタービジュアル、場面写真が公開された。
層間騒音(そうかんそうおん)とは、集合住宅で上下階から聞こえてくる生活音を指す韓国の言葉。本作は、原因不明の騒音が鳴り響く古い団地を舞台にしたホラー映画で、2025年6月に韓国で公開されると口コミで爆発的に広がり、韓国映画の中で3週連続1位を獲得。8月15日現在で、今年最もヒットしたホラー映画となった。
物語は、聴覚障がいを持つ主人公ソ・ジュヨン(イ・ソンビン)が、「騒音が聞こえる」と言って失踪した妹のジュヒを探すところから始まる。ジュヒが住んでいた団地の部屋に入ると、天井には防音シートが敷き詰められていた。妹の部屋に泊まることにしたジュヨンは、補聴器を介して奇妙な音を聞き始める。やがて、音だけでなく“何か”の存在も感じるようになり、謎の隣人(リュ・ギョンス)の存在も浮上する。監督はミジャンセン短編映画祭「4万回の殴打」部門で、最優秀作品賞の受賞歴を持つ実力派キム・スジン。音響監督は『哭声/コクソン』や『コンジアム』のパク・ヨンギが手掛け、身の毛もよだつかつてないサウンドを生み出している。
今回解禁された予告編は、主人公の妹ジュヒが不気味な音を聞いて叫び声をあげるシーンで始まる。その後、ジュヨンが失踪した妹の部屋で床がどす黒く変色しているのを見つける様子や、住民がいないはずの上階から物音や足音が聞こえてくる場面、包丁を持った男がドアを激しく叩く姿などが映し出されていく。謎の少年も登場し、出血するほどの勢いでジュヨンの補聴器を引き剥がすと、手話で「これ以上聞くと、死ぬよ」と忠告する場面も登場する。
ポスタービジュアルは、団地の階層を連想させるデザインになっており、一番上の段には口元を手で押さえる主人公ジュヨン、2段目には暗い部屋で椅子の上に立つジュヒらしき女性の姿、3段目には怪しげな男がドアの前に立っているシーン、4段目には恐怖の舞台となる団地のカットが配置されている。そして、よく見ると人ではない“何か”が4つ隠されているという仕掛けが施されている。(加賀美光希)


