広瀬すず&二階堂ふみ共演『遠い山なみの光』カンヌ映画祭「ある視点」部門出品決定
第78回カンヌ国際映画祭

フランスで来月開幕する第78回カンヌ国際映画祭(5月13日~24日)の公式会見が日本時間10日に行われ、広瀬すず主演、二階堂ふみが共演する石川慶監督作『遠い山なみの光』が「ある視点」部門に出品されることが明らかになった。
原作は「わたしを離さないで」などで知られるノーベル文学賞作家カズオ・イシグロが1982年に綴り、王立文学協会賞を受賞した長編小説デビュー作。戦後間もない1950年代の長崎、そして1980年代のイギリスという、時代と場所を超えて交錯する“記憶”の秘密を紐解いていくヒューマンミステリー。
石川監督は、『ある男』(2022)が第46回日本アカデミー賞において、最優秀作品賞含む最多8部門で受賞。『ある男』以来3年ぶりの映画作品でカンヌ映画祭に初選出された。カズオ・イシグロは、かつてコンペティション部門の審査員を務めているが、出品者側として参加するのは初。広瀬は2015年に参加した是枝裕和監督作『海街diary』以来2度目、二階堂は初参加となる。
石川監督、広瀬、二階堂の渡航は調整中。コメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)
石川慶監督
一報を聞いて、まずは心からホッとしました。正直な気持ちです。
この歓びは、これから映画祭に向けて少しずつ実感が湧いてくるのだと思います。
キャスト、スタッフ、関係者の皆さま、長崎の方々、そしてカズオ・イシグロさんに、心から感謝いたします。
本当にたくさんの人の思いが込められた作品です。
その思いが、カンヌを通して世界中に届きますように。
広瀬すず
素直にとっても、嬉しく光栄に思います。ゾクゾク不穏な空気が漂っていて、その作品の空気にちゃんとのまれながら日々お芝居を楽しませてもらった現場でした。まだ私も完成を観れていませんが、監督たちと、この喜び、幸福感を共有できること、何より嬉しいです。
二階堂ふみ
この作品が日本に留まらず世界の方々に観て頂けること、とても嬉しく思います。
あの時代と今を繋ぐ、素晴らしい作品です。情熱を注いだ石川監督、全てのスタッフの方々へ、おめでとうございます!
映画『遠い山なみの光』は今夏全国公開


