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早川千絵監督『ルノワール』カンヌ映画祭コンペ部門出品 鈴木唯・石田ひかりが喜びのコメント

第78回カンヌ国際映画祭

カンヌ映画祭コンペ部門出品が決定した早川千絵監督作『ルノワール』鈴木唯と石田ひかり
カンヌ映画祭コンペ部門出品が決定した早川千絵監督作『ルノワール』鈴木唯と石田ひかり - (C)2025『RENOIR』製作委員会 / International Partners

 5月にフランスで開催される、第78回カンヌ国際映画祭の公式会見が10日に行われ、早川千絵監督の映画『ルノワール』(6月20日公開)が、最高賞のパルム・ドールを競うコンペティション部門に出品されることが明らかになり、監督、キャスト陣が喜びのコメントを寄せた。

75歳以上の高齢者が死を選べる世界『PLAN 75』予告編

 映画『ルノワール』は、1980年代後半の日本を舞台にした家族ドラマ。闘病中の父を抱え、仕事に追われる母と暮らす11歳の少女・フキが、大人の世界を垣間見ながらすごす夏を描く。主人公のフキを演じるのは鈴木唯。撮影時、役柄と同様に11歳だった彼女は、多数の候補者の中からオーディションで主演に抜擢された。フキの母・詩子役で石田ひかり、父・圭司役でリリー・フランキーが出演。フキが出会う大人たちを、中島歩河合優実坂東龍汰らが演じる。

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 早川監督は、長編初監督作品『PLAN 75』(2022)が、第75回カンヌ映画祭「ある視点」部門に出品され、新人監督賞にあたるカメラドールでスペシャル・メンション(特別表彰)を受けた。長編2作目となる『ルノワール』で、2本連続のカンヌ選出、さらに今回はコンペ部門に出品される快挙となり、最高賞を狙う。

 過去、日本映画が最高賞にあたるパルム・ドールを受賞したのは、衣笠貞之助監督の『地獄門』(1953)、黒澤明監督の『影武者』(1980)、今村昌平の『楢山節考』(1983)と『うなぎ』(1997)、是枝裕和監督の『万引き家族』(2018年)の5作品のみ。早川監督は「映画を作り始めたばかりの私に最初にチャンスを与えてくれたカンヌ映画祭が、この映画を温かく迎え入れてくれたことに気が引き締まる思いです」とコメントしている。早川監督、鈴木、石田のコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)

・早川千絵(監督)

『ルノワール』を共に作り上げたキャスト、スタッフ、全ての関係者の皆さんにまずは感謝を伝えたいです。
そして、映画を作り始めたばかりの私に最初にチャンスを与えてくれたカンヌ映画祭が、この映画を温かく迎え入れてくれたことに気が引き締まる思いです。

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・鈴木唯(沖田フキ役)

『ルノワール』がカンヌ映画祭コンペティション部門に出品されると聞いたとき、びっくりしたしとても嬉しかったです! 嬉しくて飛び跳ねてしまいました。これからどうなっていくかワクワクしています!!
早川監督、ルノワールを一緒に作った皆さんおめでとうございます!

石田ひかり(沖田詩子役)

早川監督、スタッフキャストの皆さんと創り上げた映画『ルノワール』が、カンヌ映画祭の審査を通過し、「コンペティション」部門に出品されるとの報せを受け、言葉に出来ないほどの幸せと感謝と感動と興奮を覚えております。この作品に参加できただけで充分に満足し、幸せでしたのに、一俳優としてカンヌの地を踏む日が来るなんて考えたこともなかったので、ただただ驚きと興奮の中にあります。『ルノワール』が、カンヌを始め、世界に羽ばたく瞬間を、全ての瞬間を、心に刻みつけてきます。
早川監督、スタッフの皆さん、おめでとうございます!!(まだまだ心の整理が付きませんが、少しでもフランス語でスピーチ出来るよう特訓を始めます!)

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