「アソーカ」シーズン2の結末は主演すら知らない　ロザリオ・ドーソン、映画スケールの銀河戦争に期待【インタビュー】

　実写ドラマ「スター・ウォーズ：アソーカ」主演のロザリオ・ドーソンが、千葉・幕張メッセで開催された公式ファンイベント「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」の会場でインタビューに応じ、アソーカ・タノ役として最も印象的だった瞬間、先日撮影が始まったばかりのシーズン2について語った。

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　ジョージ・ルーカスと本作の脚本・製作総指揮を務めるデイヴ・フィローニが生み出したアソーカは、アナキン・スカイウォーカーの元パダワン（弟子）でもあった伝説の”元”ジェダイ。アニメーション映画『スター・ウォーズ／クローン・ウォーズ』（2008）で初登場した後、ドラマ「マンダロリアン」シーズン2で実写デビューを果たした。

　アソーカを演じていて最も印象的だった瞬間は「たくさんありすぎて選べません」と悩むロザリオだが、「（製作総指揮の）ジョン・ファヴローとデイヴ・フィローニに初めて会ったときのことを思い出します」と当時を懐かしむ。

　「デイヴが、アソーカの新しい衣装で私のことを描いてくれて、衣装デザイナーのショウナ・トリプチックと初めてフィッティングをしたとき、全く新しいコスチュームを着たんです。まさに『コスプレではない』と感じた瞬間でした。人生の新しい章の始まりであり、本当に魔法のように感じました」

　『スター・ウォーズ』シリーズへの出演は、ロザリオの家族も大喜びだったそうだ。「母と一緒に『マンダロリアン』に出演した回を観たのですが、最後に『フォースと共にあらんことを』と言うシーンで、母がじっと画面を見つめて、そこから、私の方をゆっくり向いて、涙を浮かべて『本当にあのセリフを言ったのね』と感動していました」

　シーズン1では、アソーカとサビーヌ・レンの師弟関係が物語の核となっていた。実写でサビーヌを演じたナターシャ・リュー・ボルディッゾについて、ロザリオは「彼女は本当に自然体で、まさにサビーヌそのものです」と太鼓判を押し、「彼女の持っているエネルギー、小気味よい勢いが素晴らしくて、まさに完璧なキャスティングだったと思います。彼女以上の人はいないピッタリでした」とハマり役であると強調した。

　またロザリオは、アソーカとサビーヌのつながりが、ルーカスとフィローニの師弟関係を彷彿させると語る。「デイヴがジョージからどんな風に教えを受け、信頼し合いながら知識を受け継いできたかっていう話を聞くと、その関係性はアソーカとサビーヌの間にすごく重なるんです」

　「ジョージがデイヴに言ったのは『自分の真似をするのではなくて、自分自身のビジョンを持ちなさい』ということ。つまり、ジョージになろうとしなくていい、自分の感性や興味を大切にして、信じたようにやってみなさいということだったんです。その“自分の感覚でやっていい”という励ましが、アソーカとサビーヌの物語にも色濃く反映されていると思います」

　私がすごく心打たれたのは、デイヴがジョージとの仕事から学んだように、型にハマることではなく自分自身を持ち込むことこそが大事だというメッセージです。つまり、サビーヌが本当の意味でジェダイとして素晴らしい存在になるためには、彼女自身の持っているもの、ありのままの自分をすべてその道に注ぎ込むことが必要なんだと思います」

　「スター・ウォーズ：アソーカ」は現在、シーズン2の撮影が進んでいる。インタビューはクランクインの数日前に行われたが、ロザリオは「まだ全てのエピソードの脚本を読んだわけではありません。エンディングも知らされてないし、フィローニは教えてくれないんです（笑）」とシーズン2の展開を全て把握したわけではないそう。

　それでも「スローン大提督とアクバー提督の対峙、銀河戦争が描かれます。ヘラとエズラの共闘、ゼブも登場するし、アソーカとサビーヌの師弟関係もさらに深まります」と予告。シーズン2には、アナキン・スカイウォーカーを演じるヘイデン・クリステンセンの続投も決定しており、「アナキンとの関係も続いていきます。今回は本当に映画のようなシーズンになると思います。異なる銀河を舞台にした壮大な物語で、見せてもらったビジュアルだけでも鳥肌が立つほど美しいです。とにかく楽しみで仕方ないです」と期待を寄せた。（取材・文：編集部・倉本拓弥）

「スター・ウォーズ：アソーカ」シーズン2は2026年にディズニープラスにて独占配信開始