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史上初!クリストファー・ノーラン最新作『ザ・オデッセイ』全編IMAXフィルムカメラで撮影

クリストファー・ノーラン監督
クリストファー・ノーラン監督 - Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 クリストファー・ノーラン監督の最新作『ザ・オデッセイ(原題) / The Odyssey』は、商業映画史上初となる全編IMAXフィルムカメラで撮影されることが明らかになった。現地時間16日、IMAX社のCEOリッチ・ゲルフォンドが第78回カンヌ映画祭で行われた記者会見で明言したと The Hollywood Reporter などが報じた。

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 ノーラン監督はこれまで、アカデミー賞受賞作『オッペンハイマー』をはじめ、『ダークナイト』シリーズ、『TENET テネット』『ダンケルク』『インターステラー』などでIMAXフォーマットを採用してきた。ゲルフォンドによると、全編IMAXカメラでの撮影は、ノーラン監督から約1年前に提案を受けたそうで「当時の技術では無理な話でした」と正直に語る。

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 ゲルフォンドの通り、従来のIMAXカメラでの撮影は課題が山積みだった。カメラサイズはもちろん、大きな作動音、フィルムの頻繁な再装填など、全編をIMAXで撮影するには相当な労力がかかる。そのため、ノーラン監督はカメラの軽量化、起動音を小さく、70mmフィルムのスキャン&現像プロセスの改善などをIMAX社に要求したという。「クリスから『もし問題を解決してくれたら、「ザ・オデッセイ」を全編IMAXで撮る』と電話で言われました」とゲルフォンドは打ち明けた。

 そこでIMAX社は、ノーラン監督のために新型カメラを開発。音が従来より30パーセント静かになり、カメラの大幅な軽量化にも成功し、新たなスキャン&現像技術によってラッシュ映像の確認も素早くできる。また今回の改良で、ノーラン作品で度々指摘されてきた「こもった音声」も改善される可能性があるという。ゲルフォンドによると、ノーラン監督専用IMAXカメラは『ザ・オデッセイ』の撮影終了後、他の監督にもレンタルされる予定だという。

 『ザ・オデッセイ』は、古代ギリシャの詩人ホメロスによる「オデュッセイア」に基づき、トロイア戦争の英雄オデュッセウスの波瀾万丈の冒険を描いたアクション超大作。主人公・オデュッセウスをマット・デイモンが演じ、トム・ホランドゼンデイヤアン・ハサウェイルピタ・ニョンゴロバート・パティンソンシャーリーズ・セロンジョン・バーンサルら主役級キャストが勢揃いする。配給は『オッペンハイマー』に続いてユニバーサル・ピクチャーズが担当し、2026年7月17日に全世界公開を予定している。(編集部・倉本拓弥)

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