トム・クルーズ、目標達成術を明かす 必要なことを全てリスト化

人気アクションシリーズ第8弾『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の来日記者会見では、約40年にわたって世界的な映画スターであり続けているトム・クルーズが、自身の目標達成術を明かす一幕があった。
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そのエネルギーはどこから来て、どのようにモチベーションを保ち続けているのかと問われたトムは、映画『トップガン マーヴェリック』で自身が演じたパイロットのマーヴェリックも言っていたように、「これは職業ではなく、自分そのものなんだ」と映画作りへのあふれる情熱と愛を語る。
「僕はただ、人々と人生にとても興味があって、学ぶことが大好き。自分に挑むことが大好き。何かを創造する時に、許可は求めない。何があろうとただ作る。それこそ、僕たちがやっていることだ。こんなにいい人たちが周りにいてくれるのはとても幸運で、互いにインスパイアし合っている。僕にとっては、互いについて学ぶこと、スキルを学ぶこと、それこそが人生なんだ」
「それが困難な挑戦であっても僕は構わない。ただ、何があっても絶対に諦めない。僕は、人生とは、自分のために目標を設定することなのだと気付いた。それはどんな目標だっていい。僕は目標を設定したら、それを達成するためには何を知る必要があり、何を学ぶ必要があるのかのリストを書く。例えば飛行機の操縦とか、その特定のストーリーを語るために必要なスキルなどをね。僕には常に、とてもたくさんの目標がある。それが僕を導き、人生を突き動かしてくれる。僕にとって、人生は冒険なんだ」
「目標を設定して、それを達成したら、また次の目標を設定。そしてまた次の目標……と僕は常にそうしている」とも語ったトム。常に第一線を走り続け、『ミッション:インポッシブル』シリーズでは前代未聞の極限スタントの数々を成し遂げている彼が今なお「常に新しい挑戦がある」と言うのだから、何かを完全にやり切ることなど不可能に近く、人生はその主が望めば望むだけ、際限なく突き詰めることができるようだ。
トムは、恐怖という感情との向き合い方にも言及。「人から『ああしたこと(スタント)をする際に、怖いと思うか? 時に恐怖を感じるか?』と聞かれることがある。もちろん僕も恐怖を感じるし、さまざまな大きな感情を感じる。でも人と違うのは、僕はそう感じることを厭わないという点。恐怖は恐怖、単にそういうものなのだとして、僕はただ前進するようにしている」
「そして僕は人々が大好き。自分がやっていること──今ここにいること、皆さんを楽しませること──が大好き。毎日、自分は何て恵まれているのだろうと思っている。いかに恵まれているかよくわかっているし、当然のことだなんて絶対に思わない。この世界には、とてもたくさんの美しいものがある。たくさんの冒険があり、僕が関心を持つものがたくさんある。それこそが、僕が共に働く機会を得た人々に対して、ここにいることに対して、感じていることなんだ」
「僕は、このような場所に来ることを夢見ていた4歳の子供だった。異なる文化を経験できる、人生でずっとそんなことができるなんて! それが、僕が大好きなこと。だからこそ、一生懸命やることをやめない。皆さんを楽しませるために、皆さんに僕の心、魂のすべてをささげるために、できることは何でもする。それが、僕が一緒に働く人々に対して、人生に対して、感じていること。それが僕という人間なんだ」と熱く語った。
なお、この質問をしたのは、アイドルグループTravis Japanの宮近海斗だ。トムは客席にいる宮近の目を真っすぐに見つめ、「君も何かを創造する時に、許可を求めてはいけない。あらゆる方法でただやり続けるんだ。進み続けて!」とエンターテイナーの後輩に力強いアドバイスを贈っていた。(編集部・市川遥)
映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は先行上映中