『見はらし世代』黒崎煌代&木竜麻生がカンヌ映画祭レッドカーペット登場 監督も感慨「映画作ってよかった」
第78回カンヌ国際映画祭

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で俳優デビューを果たした俳優・黒崎煌代(くろさき・こうだい)の初主演映画『見はらし世代』(団塚唯我監督)が、フランスで開催中の第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品され、18日に行われたレッドカーペットにキャストと監督が登場した模様が届いた。
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本作は、現地時間16日に行われた公式上映で世界初上映。通常、監督週間部門でのレッドカーペット登場はないが、今回は映画祭側からの招待を受け、3人によるレッドカーペット登場が実現した。
主演の黒崎と団塚監督はタキシードに、また主人公の姉・恵美を演じた木竜麻生は、小津安二郎監督作品での衣装を手がけるなどした染織工芸家・浦野理一氏による振袖を着用し、カンヌの夜を美しく彩った。
レッドカーペットを終えた黒崎は「やっぱり、テンションも上がりましたね。大きい音やたくさんのカメラがあって、緊張するのかなと思っていたのですが、映画祭スタッフも歩く前にテンションを上げてくれて、3人でも『楽しもう!』と話していたので、実際に楽しむことができたと思います!」と興奮冷めやらぬ様子。また、木竜は「一瞬のことであっという間に時間が過ぎてしまったのですが、カーペットを歩いたあとに、団塚監督が小声で『映画作ってよかった』とおっしゃっていたので、私はそれが聞けて満足です」と明かした。団塚監督も「あっという間でしたが、すごく楽しく3人で歩くことができてよかったです」と感慨深げに述べた。
カンヌ映画祭について、木竜は「初めての参加ですが、街全体がすごく盛り上がっているのを肌で感じられています。街にとっての映画祭の存在の大きさを感じます」と口にし、黒崎も「小さい頃からスターの集まる場所だと思っていました。実際にスターの方々が集まって、街や観光客の方々が『見つけてやるぞ!』という感じでスターを探している様子は緊張感があって面白いですね」と街全体の熱気について語っていた。
『見はらし世代』は、再開発が進む東京・渋谷を舞台に、幼いころに母親を亡くした青年と父親の関係を描いた団塚監督の長編デビュー作。黒崎は主人公の蓮役で主演。蓮の父親役に遠藤憲一、母親の由美子役に井川遥、姉・恵美役に木竜と実力派がそろう。団塚監督は26歳にして、日本人史上最年少での監督週間出品となった。(編集部・入倉功一)


