見上愛、STUDIO4°C制作『ALL YOU NEED IS KILL』で声優デビュー 花江夏樹と共演

俳優の見上愛が、トム・クルーズ主演でハリウッド映画化もされた、桜坂洋の小説をアニメ映画化する『ALL YOU NEED IS KILL』で声優デビューを飾り、主演を務めることが決定した。相手役は人気声優の花江夏樹が務める。
原作は、謎の生物の襲撃を受ける地球を舞台に、その生物と戦う統合防疫軍で、時のループに捕らえられた兵士キリヤ・ケイジの戦いを描いたSF小説。ループを重ねるごとに経験を積み、繰り返す「死」を経てなお足掻くケイジの成長が描かれたが、今回の映画化では、ケイジと同じくタイムループに閉じ込められた女性・リタの視点からストーリーを再構築。『鉄コン筋クリート』などのSTUDIO4°Cがアニメーション制作を手掛ける。
2026年度前期連続テレビ小説「風、薫る」のヒロインに抜てきされるなど、ドラマ、映画、CMなどで幅広く活躍する見上は、リタ役で声優デビュー。アニメ好きとあって「夢のようなお仕事でした」という見上は、不安を抱えながらも「その不安がリタの心情と重なって、初めてケイジ役の花江さんと一緒に収録をした日、少しずつ心が軽くなって、解き放たれる不思議な瞬間があったのです」と収録を振り返る。また、アニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎役、「ダンダダン」オカルン役など、人気声優として活躍する花江は、ケイジ役に向けて「彼の絶望や葛藤、そして決意を声を通して丁寧に表現できればと思います」と語っている。
監督は、『映画 えんとつ町のプペル』(2020)で美術監督、『漁港の肉子ちゃん』(2021)で演出を務めた映像クリエイターの秋本賢一郎。主題歌は、18歳の大学生シンガーソングライターとして活躍するAKASAKIの初アニメ主題歌となる「連れてって」に決定した。
また本作は、6月8日よりフランスで開催される、アヌシー国際アニメーション映画祭の「ミッドナイト・スペシャル部門」に選出され、現地上映される。見上、花江のコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)
見上愛(リタ役)
アニメが大好きな私にとって、夢のようなお仕事でした。
同時に、好きだからこそ、自分に出来るのだろうか……という不安もありました。ですが、その不安がリタの心情と重なって、初めてケイジ役の花江さんと一緒に収録をした日、少しずつ心が軽くなって、解き放たれる不思議な瞬間があったのです。リタと一緒に呼吸をして生きていく感覚は、声優業ならではのものだと感じました。
ラノベ、漫画、実写映画、と様々な表情を見せてきたこの作品ですが、今回のアニメ映画では、プロフェッショナルなキャスト、スタッフによって、アニメだから出来る解釈と表現が詰め込まれています。ぜひ、原作などのファンの方も、はじめてこの作品に触れる方も、リタやケイジと共に、生きていく希望を見つける旅に出て欲しいです。
花江夏樹(ケイジ 役)
ケイジ役で出演いたします花江夏樹です。
彼は一見どこにでもいそうな青年ですが、
過酷な戦場の中で繰り返す死と向き合いながら、
少しずつ変化し成長していきます。
彼の絶望や葛藤、そして決意を声を通して丁寧に表現できればと思います。
ループの中で出会うリタとの関係性や何度も繰り返す戦場の中で芽生えていく覚悟はこの作品の大きな見どころだと思います。STUDIO4℃さんによる圧巻の映像表現と共に登場人物たちの変化をぜひ見届けていただけたら嬉しいです。
どうぞお楽しみに!


