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蔦屋重三郎から歌舞伎役者へ!横浜流星が「鳥肌モノ」の熱演

映画『国宝』より横浜流星演じる俊介
映画『国宝』より横浜流星演じる俊介 - (C)吉田修一/朝日新聞出版(C)2025映画「国宝」製作委員会

 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)で主人公の蔦屋重三郎を演じる横浜流星。同作では輝く笑顔が印象的な横浜だが、現在公開中の映画『国宝』ではガラリと異なる「陰」の演技を披露。偉大な歌舞伎役者の父を持つ重責に苦しみ抜く御曹司を全身全霊で演じ、多くを魅了している(※一部ネタバレあり)。

【画像】『国宝』吉沢亮・横浜流星・渡辺謙・田中泯、圧巻の歌舞伎シーン<16枚>

 「べらぼう」で演じるのは、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴、東洲斎写楽らを世に送り出し、江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦重こと蔦屋重三郎。引手茶屋だった彼が、市中の地本問屋、鶴屋(風間俊介)、西村屋(西村まさ彦)らに“吉原者”と蔑まれ、行く手を阻まれながらも驚くべきポジティブ思考、行動力、常識を覆すアイデアで本屋へとのしあがっていく。8日放送の第22回では、彼が耕書堂として本屋を開いてから3年後、大田南畝(桐谷健太)、喜多川歌麿(染谷将太)、恋川春町(岡山天音)、山東京伝(古川雄大)、朋誠堂喜三二(尾美としのり)ら仲間たちに囲まれた忘年会で、歩んだ道のりを涙を流して噛み締めるさまが描かれた。

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 吉田修一の同名小説に基づく『国宝』で演じるのは、上方歌舞伎の名門の御曹司。歌舞伎スターの花井半二郎(渡辺謙)の息子として生まれながらに将来を約束されていたが、父が引き取った喜久雄(吉沢亮)が女形として才能を開花させていくにつれ状況は一変。 父・半二郎は「俊ぼん、あんたは産まれた時から役者の子や。何があっても血が守ってくれる」と、喜久雄は「俺な……今一番欲しいの俊ぼんの血やわ。守ってくれる血が俺にはないねん。俊ぼんの血をコップに入れてがぶがぶ飲みたいわ」と言う。少年時代から喜久雄と共に父の厳しい指導を耐え抜き、兄弟のように育ってきた俊介だが、いつしか自身の「血筋」が足かせとなっていく。

 李相日監督作品は、『流浪の月』以来2度目となる横浜。同作ではヒロイン(広瀬すず)を追い詰める役どころとあって公開時、Instagramのフォロワー数が3万人減るほどのなりきりぶりが話題を呼んだが、『国宝』では主演の吉沢と共に吹替えナシの歌舞伎を披露。「国宝からのべらぼうえぐい」「べらぼうと雰囲気全然違うのはさすが」「幕が上がった瞬間スイッチ入るシーンが好き」「圧巻の演技」「俊介そのもの」と観客を圧倒し、とりわけ歌舞伎の演目「曽根崎心中」は鳥肌モノと話題沸騰だ。

 「べらぼう」で田沼意次を演じる渡辺謙との親子役での共演も話題だが、浅草の本屋・小泉忠五郎を演じる芹澤興人との共演に注目する人も続出。第22回ではこれまで商売敵として対立関係にあった蔦重と忠五郎が和解する展開となり、『国宝』を見終えた人たちは「芹澤興人との並びがアツい」と盛り上がっている。(編集部・石井百合子)

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