椎名林檎、菅野美穂&赤楚衛二W主演『近畿地方のある場所について』主題歌に決定 菅野の怪演際立つ本予告も公開

菅野美穂と赤楚衛二がダブル主演を務める、映画『近畿地方のある場所について』(8月8日全国公開)の主題歌が、椎名林檎の書き下ろし楽曲「白日のもと」に決定し、主題歌入り本予告映像とポスタービジュアルが公開された。
【動画】菅野美穂が大変なことに『近畿地方のある場所について』本予告映像
『近畿地方のある場所について』は、累計発行部数40万部を突破する、作家・背筋による同名小説が原作の“場所ミステリー”。行方不明となったオカルト雑誌の編集者の行方を探すフリーライターが、残された情報の断片から、“ある場所”にまつわる恐ろしい事実へと迫る。
菅野がオカルトライター・瀬野千紘役、赤楚が千紘と行動を共にする雑誌編集者・小沢悠生役で出演。『貞子vs伽椰子』『ノロイ』などの白石晃士監督がメガホンを取り、白石監督の大ファンである背筋も脚本協力として参加する。
「ホラーは私の十八番です。こんなに恐ろしい原作の映画化に際し、主題歌をご注文いただき感激しきりです」という椎名は、楽曲について「しかし今回はおどろおどろしさを求めてのご依頼ではなさそう。軽い気持ちでお受けしたことを恥じ、この物語に重く横たわる問題に私は只管向き合いました。それは自身の問題でもあり人生に於ける最も大きな脅威で、真に迫る描写を目指すほどに苦しかった。結果、作品へ寄り添わせていただけておりましたらさいわいです」とコメント。
また、製作の櫛山慶プロデューサーは、「映画本編と脚本を丹念に読み込み、生み出してくださった主題歌には、物語の『想い』が余すことなく封じ込められています」と椎名に感謝。主演の菅野も「私が演じた千紘というキャラクターの心情にとことん寄り添って作ってくださった曲で、感謝しかありません」と語っている。
楽曲の一部が使用されている本予告映像には、菅野演じる千紘がハンドルを握りしめながらほえ、祠の前で力なく佇む狂気を帯びた姿を映し出す。映像の最後に登場する赤い服の女の正体を含め、物語を包む謎の答えも気になるところ。さらに、ポスタービジュアルには「私の友人が行方不明になりました。情報をお持ちの方はご連絡ください。」という意味深なコピーとともに、行方不明者たちと思われる顔写真が数多く並べられており、よく見るとそのなかには千紘と小沢の顔も。二人を待ち受ける運命を示唆するような、不穏な仕上がりとなっている。主題歌についての各コメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)
主題歌:椎名林檎
ホラーは私の十八番です。こんなに恐ろしい原作の映画化に際し、主題歌をご注文いただき感激しきりです。しかし今回はおどろおどろしさを求めてのご依頼ではなさそう。軽い気持ちでお受けしたことを恥じ、この物語に重く横たわる問題に私は只管向き合いました。それは自身の問題でもあり人生に於ける最も大きな脅威で、真に迫る描写を目指すほどに苦しかった。結果、作品へ寄り添えておりましたらさいわいです。菅野美穂氏はじめキャストみなさまのお芝居を楽しみにしております。貴重な機会をくださり、ほんとうにありがとうございました。
椎名林檎
主演:菅野美穂
椎名さんに主題歌をお引き受けいただけたことで、映画の世界観を最後のエンドロールまで締めて頂ける安心感を抱きました。
そして、私が演じた千紘というキャラクターの心情にとことん寄り添って作ってくださった曲で、椎名さんらしさもありながら、私たちにすごく寄り添って頂き、感謝しかありません。
主演:赤楚衛二
主題歌が椎名さんとお聞きして、僕の中ではホラーのイメージがなかったので驚きました。映画の世界観と通じる、菅野さん演じる千紘さんの想いが1つのテーマとしてあり、そこに椎名さんの世界観がマッチした曲になっているので、余韻に浸れるエンドロールになると非常に楽しみです。
監督:白石晃士
私の監督作に、まさか椎名林檎さんによるこんな素晴らしい主題歌が流れるなんて!光栄で、嬉しくて、身震いしながら曲を聴かせていただきました。物悲しさの中からやがて力強い美しさが立ち昇るこの曲からは、まるで映画のもう一つの世界が見えてくるようで、ただただ沁みます。是非とも皆さんに、映画体験として劇場で浴びていただけたら幸いです。どうぞ、どうぞお楽しみに!
プロデューサー・櫛山慶
かねてより、日常とタブーの狭間を艶やかに描く椎名林檎さんの表現力に魅了されてきました。本作は、近畿に潜む “触れてはならない場所” をめぐる物語。椎名さんの声と言葉こそ、この世界観に響くと確信しオファーいたしました。映画本編と脚本を丹念に読み込み、生み出してくださった主題歌には、物語の「想い」が余すことなく封じ込められています。エンドロールが動き出す瞬間、観客の背筋を再び震わせる、その最後の一押しを、椎名林檎さんの歌に託しました。ぜひ劇場で体感してください。


