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トム・クルーズ、トム流の映画作りの方法を明かす「俳優中心に作る」

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』メイキング写真
映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』メイキング写真 - (C) 2025 PARAMOUNT PICTURES.

 人気アクションシリーズ第8弾『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(公開中)の来日記者会見では、トム・クルーズクリストファー・マッカリー監督の脚本家としての能力をたたえつつ、名プロデューサーでもある自身の映画作りの方法を明かす一幕があった。

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 『ユージュアル・サスペクツ』の脚本家として名をはせたマッカリーは、脚本家、監督、プロデューサーとして、『ワルキューレ』『アウトロー』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『トップガン マーヴェリック』そして『ミッション:インポッシブル』シリーズと幾多の作品でトムと組んできた。

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 トムは「彼の物語を作り、語る能力と、俳優の中に才能を見る能力の高さには言及しておかなくてはならない。僕は彼に会った瞬間に、彼とはこれからずっと一緒に働くことになるだろうと思ったよ。キャラクターに対する理解、俳優が持つ声への理解、彼らのために書く能力……。『ユージュアル・サスペクツ』など彼が書いた映画を観たら、俳優のために書くという彼の能力が並外れていることがわかる。映画はもともとそういう風に作られていた」と切り出した。

 「スターたちがいて、映画は彼らを中心に作られる。それは、かつてはスタジオによってなされていたけど、僕はこれまでのキャリアでずっと、自分のために、自分でそうしてこなければならなかった。どのように作品を選び、俳優を軸にそれを組み立てるかとね」と徹底してきた自身の映画作りの方法を明かす。

 「そして彼(マッカリー)はそれを完璧に理解してくれる。彼はただ自分の部屋でキャラクターを書くのではなく、俳優たちと一緒に時間を過ごし、彼らのことを見る。僕は、僕と一緒に映画を作る人は誰であれ、全員に輝いてほしいと思っている。時に『これは“あなたの”映画だね』と言われることがあるけど、僕は『そう言うのはどうかやめて。これは“僕たちの”映画だ』と言うんだ。僕の、マッキュー(※マッカリーの愛称)の映画であるのと同じくらい、あなた(俳優たち)の映画なんだ! “僕たちの”映画なんだ! そして、あなたの声は重要なんだ! 僕はあなたがどう思うか聞きたいし、あなたが作りたいものを聞きたい!」

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 「彼(マッカリー)は俳優たちが持つ声を反映させていとも簡単に書いてしまう。『トップガン マーヴェリック』を観てごらん。彼の美しい才能によるものだ。僕たちは、脚本ありきでそれに合う俳優たちを雇い、撮影するのではない。俳優たちの人間性を感知し、脚本を発展させていくんだ」

 「そのためには、俳優たちが何をしたいか耳を傾けなければならない。そして、彼らの能力が見えなければならない。時には、本人が自分のその能力に気付いていないこともある。『それを僕に照らさせてくれないだろうか?』という感じなんだ。それはストーリーへと反映され、観客がストーリーを楽しむことへとつながる。僕の人生におけるゴールは、“手助け”をすること。僕たちとの映画作りを経験することで、俳優たちによりよくやってほしいと思っている。それが、僕たちがやっていることなんだ」とプロデューサーの顔で語っていた。(編集部・市川遥)

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