『国宝』10日間で興収11.9億円突破!口コミで評価広がりヒット

吉田修一の小説を吉沢亮主演、横浜流星共演により映画化する『国宝』(公開中)が6月15日までの公開10日間で観客動員数85万人、興行収入11.9億円を突破。公開から日を追うごとに観客動員、興行収入ともに伸び、公開2週目で前週比143.4%を記録する好調な推移となっている(※数字は配給調べ)。
【画像】『国宝』吉沢亮・横浜流星・渡辺謙・田中泯、圧巻の歌舞伎シーン<16枚>
本作は、原作者の吉田が3年の間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験をもとに書き上げた同名小説が原作。物語の舞台は、戦後から高度経済成長期の日本。極道の息子として生まれ、抗争によって父を亡くした後、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られた喜久雄の50年の軌跡を追う。女形として類まれな才能を持ちながら歌舞伎の世界で血筋を持たない喜久雄に、李組初参加となる吉沢亮。半二郎の実の息子として将来を約束された御曹司・俊介に、李監督と『流浪の月』(2022)以来のタッグとなる横浜流星がふんする。監督を、『悪人』(2010)、『怒り』(2016)に続き吉田作品の映画化は3度目となる李相日が務めた。
6月6日より公開されると、初日アンケートでは満足度 97.2%を記録。歌舞伎の世界が舞台とあって、市川團十郎白猿、片岡愛之助、中村隼人ら本業の歌舞伎俳優たちが続々鑑賞し、絶賛。口コミで作品の評価が広がり、上映時間2時間55分の長尺にもかかわらず「3時間が瞬く間に過ぎた」「近年にない衝撃を受けた」「吉沢亮の演技が凄い!」「もう一度と言わず何度も映画館に観に行きたくなる」といった感想でにぎわっている。
本作は第78回カンヌ国際映画祭「監督週間」部門に選出され、現地時間5月18日に行われた公式上映では、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙、李相日監督に6分間に及ぶスタンディングオベーションが湧きおこった。フランス、スイス、オランダ、韓国、香港、台湾などの9の国と地域での公開が決定しており、今週開催される第27回上海国際映画祭での上映も決定している。(編集部・石井百合子)