『国宝』吉沢亮、同い年の俳優仲間から感想殺到 興収60億円狙える異例の高評価
俳優の吉沢亮が23日、TOHOシネマズ新宿で行われた主演映画『国宝』の大ヒット御礼舞台あいさつに李相日監督と共に登壇。6月6日に公開された本作は、映画動員ランキングで、通常下がると言われる2週目に、前週比143.4%という数字を叩き出し、公開3週目で週末映画動員ランキングの首位にランクアップ。公開から昨日までの17日間で動員152万人、興行収入21.4億円を記録しており、吉沢は「すごい熱量のこもったメッセージをたくさんいただいています」と感無量な表情を浮かべた。
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本作は、芥川賞受賞作家・吉田修一の最高傑作と呼び名の高い同名小説を、映画『フラガール』などの李監督が映画化。任侠一家に生まれた喜久雄(吉沢)と、歌舞伎界のプリンスである俊介(横浜流星)というまったく立場の違う二人の青年が、互いに複雑な思いを抱きながらも、歌舞伎の女形として表現を戦わせていく芸道を描く。
そのクオリティーの高さが口コミで広がり、異例の高評価を獲得している本作。吉沢は「今までにないぐらい知り合いから連絡をもらっています」と状況を明かすと、「すごい熱量のこもったメッセージをたくさんいただいています。そのなかでも同い年で俳優をやっている人から『やっぱり役者って格好いい仕事なんだな』っていうメッセージをいただき、グッときました」と心に熱い思いが去来する感想を数多くもらっているという。
3時間近い上映時間の作品であるにも関わらず、すでに何度もリピートしているファンも数多く詰めかけた本舞台あいさつ。配給の東宝からは「60億を目指せる数字」と発表があると、李監督は「数字はピンとこない」と言いつつ、「週を重ねるごとに数字が伸びるというのは、かなりまれなケースなので、その状況が嬉しいです」と笑顔を見せた。
この日は、SNSで募ったファンからの質問に答えるコーナーも。吉沢演じる喜久雄がビルの屋上で舞うシーンに「ほぼアドリブだと聞いたのですが」という質問が。吉沢は「台本はあったのですが、途中からあまり関係なくなり、頭からお尻までワンカットの長回しで撮ることになったんです」と急遽予定が変更されたことを明かす。
吉沢の話を受けた李監督は、変更になったいきさつや、吉沢やそのシーンを共にした森七菜へのディレクションなどを詳細に説明し、演出意図を語るなど、丁寧にファンからの質問に答える場面も。
また「喜久雄と吉沢さんの共通点は?」という質問に吉沢は「特に似ている部分はないのですが……」と切り出しつつも「喜久雄のお芝居しかない感じが、喜久雄ほどではないですが、自分もお芝居をしているときに“生きているな”と実感するので、理解ができるかもしれません」と語っていた。(磯部正和)


