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舘ひろし×藤井道人×木村大作『港のひかり』特報映像が公開 9名の追加キャストも発表

『港のひかり』ティザービジュアル
『港のひかり』ティザービジュアル - (C)2025「港のひかり」製作委員会

 『ヤクザと家族 The Family』(2020)の舘ひろし藤井道人監督が再タッグを組み、名キャメラマン・木村大作が全編フィルム撮影で作り上げた映画『港のひかり』(11月14日公開)の特報映像が、ティザービジュアルと共に公開された。また、黒島結菜斎藤工ピエール瀧一ノ瀬ワタルMEGUMI市村正親宇崎竜童笹野高史椎名桔平ら共演者も発表された。

【動画】全編フィルム撮影『港のひかり』特報映像

 本作は、北陸の港町を舞台に、元ヤクザの“おじさん”と、事故で両親と視力を失った少年との十数年間の友情を、完全オリジナル脚本で描く感動作。7年ぶりの単独主演となる舘が、主人公の“おじさん”こと三浦を演じ、歌舞伎界の新星・尾上眞秀が盲目の少年・幸太を、成長した青年・幸太を眞栄田郷敦がそれぞれ演じる。

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 特報映像では、舘演じる三浦の全身入れ墨姿と、尾上演じる幸太が周囲の子供たちに虐められている様子が映し出され、交わるはずの無かった二人が、あることをきっかけに奇跡的な出会いを果たす。「ヤクザって悪い人だよね。おじさんはそんな人じゃないよね」という、目の見えない幸太の純粋無垢な思いを受けた三浦の「少年は私を一人の人間として接してくれました」という思いが、二人が絆を深めていく映像と共に語られる。そして、フィルム撮影で切り取られた北陸の情景が、木村の映画人としてのこだわりを込めた、圧倒的な映像美を期待させる。

『港のひかり』青年・幸太のティザービジュアル (C)2025「港のひかり」製作委員会

 2種類のティザービジュアルでは、そんな三浦と幸太の姿が切り取られており、1枚目は小さな漁船に乗って、海を航海する二人の姿。2枚目は青年・幸太に対して、温かい表情を浮かべる三浦とのシーンが映し出されており、見比べることで、二人の長年の関係性や今後の展開を示唆するようなビジュアルに仕上がっている。

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笹野高史、MEGUMI、黒島結菜、一ノ瀬ワタル、市村正親、斎藤工、椎名桔平、ピエール瀧、宇崎竜童 (C)2025「港のひかり」製作委員会

 そして、二人を取り巻くキャスト陣も発表。黒島結菜が青年・幸太の恋人である浅川あや役、椎名桔平が三浦が所属していた河村組の組長・石崎剛役、斎藤工が河村組の組員・八代龍太郎役、宇崎竜童が元・河村組の組長・河村時雄役、ピエール瀧が河村組で三浦を恩人としたう大塚夕斗役、一ノ瀬ワタルが警察署で働く幸太の先輩・大黒浩役、市村正親がマル暴として三浦と対峙していた元刑事の田辺智之役、MEGUMIが少年時代の幸太と暮らしていた叔母の大森美和子役、笹野高史が三浦や幸太を温かい目で見守る漁業組合の会長・荒川定敏役を務める。

 追加キャストのコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)

黒島結菜
映画"パレード"ぶりの藤井組でした。藤井監督の現場は、作品に関わっている全員で映画を作り上げるという思いがとても強く、映画が完成した時にみんなで味わった達成感は忘れられません。その一員になれたこと、とても嬉しく思います。私が演じた浅川あやは、しっかりと自分の足で立って生きる途中にいる人物です。幸太と支え合いながらも自立した役どころになるよう演じました。舘さんとは何度か共演していたこともあり、現場で再会を喜び合いました。またこの映画の企画から撮影にかける思いをお聞きし、映画作りの面白さを改めて感じました。そして、今回は木村大作さんが35mmフィルムで撮影してくださいました。興奮しました。現場にはチェック用のモニターもなく、藤井監督が現場にいて、心地よい緊張感の中でのお芝居は、とても贅沢で幸せな時間でした。また、北陸の美しい景色をフィルムに残せたこと、大きな財産になったと思います。一日でも早い復興を、心より願っています。

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斎藤工
一つの娯楽を超え、時代に必要とされ、必然的に生まれる映画があるとしたらば『港のひかり』は正に"それ"だと思います。河村光庸さん、藤井道人監督、舘ひろしさん、木村大作さん、日本映画の要であり、同時に邦画の未来を照らすひかりの様な方々のプロジェクトに参加させて頂けた事は、ご褒美の様でもあり、未熟者の自分には恐ろしさもありました。憧れの更に向こう側にあった木村大作さんのフレームの中で、大先輩方に囲まれながら、八代龍太郎と言う、愛し難き卑劣な人間を演じる人間として、唯一肯定し、愛でると言う、役者業の奇天烈さと旨みを同時に味わせて頂きました。剃り落とした眉毛も含め、斎藤工が本作に少しでも役立っている事を祈るばかりです。2023年の年末、撮影期間中、毎日眺めていた立山連峰の荘厳な山々の景色が今尚目に焼き付いています。北陸地方の復興に対して、自分が出来る事、映画が出来る事に、微力ながら向き合って行く所存です。『港のひかり』が北陸地方の方々のひかりになる事を心から願っております。

ピエール瀧
今回初めて藤井組に参加させていただきました。能登の清々しい海岸線、路面電車行き交う穏やかな富山での撮影はこころに深く刻まれる、思い出深い風景となりました。撮影の木村大作さんのパワフルな佇まいに身が引き締まり、舘さんと桔平さんというふたりの素晴らしい“アニキ”とお芝居をさせていただいたことは、とても光栄で幸福な時間でした。この映画のフィルムに刻まれた数々の風景が、鑑賞されたみなさんの心にいつまでも響き続けることを切に願います。

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一ノ瀬ワタル
『港のひかり』は、2022年に亡くなられた河村光庸プロデューサーが生前に企画した最後の作品となってしまいました。自分にとって河村光庸プロデューサーは下積み時代からとても応援してくださった恩人の一人です。その恩人の最後の企画に出演できた事をとても嬉しく思っています。この映画が河村さんに届く事、そして多くの皆様に劇場で観てもらえる事を願っております。

MEGUMI
この度、港のひかりで大森美和子役を演じさせて頂きました。美和子は人生の歯車が少しづつ狂ってしまい、何処からやり直せばよいのかさえも見失ってしまった女性です。一件強烈なキャラクターにも見えますが、誰もが持つ弱さを体現している人です。そんな美和子に共感しながら演じさせて頂きました。
今作は震災前の能登を舞台に、地元の方々に沢山の協力を頂きながら、藤井道人さんと木村大作さんのタッグで撮影されました。能登の美しい景色の中で自分の為ではなく、他人の為に生きるというテーマで描かれています。是非劇場でご覧下さい。

市村正親
本作で演じた田辺智之はマル暴の刑事。初めての役だったので不安はありましたが、良い役なので楽しんで演じました。舘さんと芝居できたことが嬉しかったです。舘さんは全てが格好いいので眩しかったですね。眞栄田くんは役の真っ直ぐさも相まって、さらに眩しかったです。藤井監督は”繊細”という言葉がぴったりで、あのつぶらな瞳に燃える情熱を感じました。次の仕事も楽しみです…というか使ってください(笑) 木村大作さんとの現場は緊張感に溢れ、身の引き締まる思いで参加していました。勉強になりました。能登の素晴らしい景色と、そこに生きる人々の生き様をぜひ大スクリーンでご覧ください。一日でも早い復興を、願っています。

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宇崎竜童
演じなくて良いのだ、自然に台詞を言えば良いのだと言う事を此の作品に教えて貰いました。藤井監督の「河村は達観しているんです」の一言が心に響きました。大作さんは「あの頃」と全く変わらぬ物腰でワンカット撮り終える毎に話しかけて下さり心和ませて下さいました。舘さんは物静かなリアクションで全てを語って仕舞う自然体で私を支えて下さいました。皆さんに感謝です。有難う御座います。

笹野高史
藤井監督は常に短い単語や名詞での演出でした。じつはそれがとても分かりやすくて有り難かったです。はじめてのお仕事でしたが楽しゅうございました。木村大作さんによる「フイルム」での現場は、とても心地よい活気がありました。その貴重な経験をひとつも漏らすまいという、皆んなのひたすらな姿がとても印象的でした。とても居心地がよかった。私の役は、世話好きな宿屋のおやじさん。能登の風景とカモメの鳴き声が心の奥に染み込みます。能登の復興を心より祈ります。

椎名桔平
以前から藤井監督作品を観ていて、人の心の機微に触れる演出を感じていました。そして是非、藤井組で演じてみたいと思ってました。冬の富山の現場に入ると、フィルムのカメラを据えた木村大作さんがいて、その横には藤井監督が穏やかな眼差しで全体を見つめていました。現場の中心には舘さんが重厚かつ凛々しく立っていて、瞬時にこの映画の世界観に導かれました。石崎という屈折した人物を演じましたが、楽しく観て頂けたら幸いです。

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