「イカゲーム」イ・ジョンジェ、完結編の結末「予想だにしなかった」史上最もハードなゲームに挑戦

世界的ヒットを記録したNetflixシリーズ「イカゲーム」が、6月27日配信開始のシーズン3で完結を迎える。2021年のシーズン1から、4年にわたり主人公ソン・ギフンを演じてきたイ・ジョンジェは、シリーズ完結編を前に何を思っているのか。前作の衝撃ラストから続くシーズン3、自身の名前が世界に広く知られるきっかけとなった「イカゲーム」への思いを語った。(以下、シーズン2までのネタバレを含みます)
【動画】史上最悪のゲーム登場!「イカゲーム」シーズン3本予告
借金取りに追われる日々を過ごしていたソン・ギフンは、謎の男からの招待を受け、子どもの遊びになぞらえた「勝てば大金獲得、負けたら即死」のデスゲームに挑んだ。見事ゲームを制したギフンは、多くの死者を出すゲームを終わらせるため、再びプレイヤーとしてゲームに参戦。仲間たちを集め、ゲームの支配人フロントマン(イ・ビョンホン)率いる運営に反旗を翻すも、計画は失敗に終わった。
シーズン2は、親友のチョンベ(イ・ソファン)がギフンの目の前で射殺される衝撃展開で幕を閉じた。「このシナリオを最初に読んだ時、私も本当にびっくりしました。チョンベをここで死なせてしまうんだと驚き、その後のエピソードをすぐに読み進むことができませんでした」とジョンジェ自身も気持ちの整理がつかなかったという。
「それほど衝撃的な状況でしたので、ゲーム会場の中で自分の目的をどう実現させていくのか、またはギフンまでもダークサイドに陥るのか、というような興味が個人的にもわきました」
ギフンたちプレイヤーが挑戦するゲームは、シーズンを重ねるごとに難易度が上がり、シーズン3では「シーズン1、2、3全て合わせて最もハードなゲーム」が登場するとジョンジェは予告する。ゲームの内容はネタバレになるため説明できないとのことだが、「おそらく感情的にも、肉体的にも最も辛かったのではないかと思います」とその過酷さを表現している。
シーズン3の脚本を読み終えたジョンジェは、「全く予想だにしなかった結末でした」と興奮気味に語る。「どうやったらこんな考えができたのかと思いましたし、視聴者のみなさんがご覧になったら、ワーッと口があんぐりするような反応になるのではないかと思います」
4年間演じてきたソン・ギフンは、「我々がいる社会に必ずいるべき人」とジョンジェは強調する。「とても能力が高いと言える人物ではないですが、常に温かい心を持つ人間です。結局は、このような正しい心、温かい心が社会を健康に、そして明るくできるのではないかと考えます」。ギフンに別れを告げた撮影最終日は「言葉では言い表せられないほどの複合的な記憶、追憶、感情が入り混じりました」と振り返っており、「このシリーズを全てご覧になった視聴者がどんな感情をもたれるのか、我々が表現したかった感情を共に共感いただくことができたのかが一番気になります」と配信が待ちきれないようだ。
「イカゲーム」は、米テレビ界のアカデミー賞とされるエミー賞において、非英語作品として初のドラマ部門主演男優賞&監督賞を受賞するなど、歴史的快挙を成し遂げた。「ファン・ドンヒョク監督、出演した多くの俳優たち、多くの技術スタッフたちを全世界に知らしめるとても良い機会だったと思います。そして、多くの人々が多くの国からお声がけがあり、活動領域を広げていっているようです」と反響の大きさを語るジョンジェも、同作をきっかけにドラマ「スター・ウォーズ:アコライト」でジェダイマスター・ソル役に抜てきされた。
「イカゲーム」を終えたジョンジェは、「日本と韓国の合作プロジェクトをより増やしたい」と早くも次なる目標を掲げている。「最近、日本のプロダクションとも継続的に会議をしています。日本にある良いストーリーや漫画を発信できるか、リメイクできる作品にはどんなものがあるか、また日本でも同じく韓国で作られた多くのIPの中でリメイクできる作品にはどんなものがあるか、はたまた完全に新しい物語を作って(日韓で)一緒にできるプロジェクトはどんなものがあるかということを話し合っています」(編集部・倉本拓弥)
Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1~2:独占配信中、シーズン3:6月27日(金)世界独占配信


