「べらぼう」蔦重のビジネス婚話題 そしてもう一組カップル爆誕！
横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」（毎週日曜NHK総合よる8時～ほか）の29日放送・第25回では、浅間山大噴火という歴史的な事件を背景に、二組のカップルが対照的なかたちで爆誕する記念すべきエピソードとなり、とりわけ蔦重（横浜流星）とてい（橋本愛）の意外なゴールインの仕方が注目を浴びた（※一部ネタバレあり）。
日本橋の通油町で店を畳もうとするていから何とか店を手に入れたいと思案していた蔦重。しかし、最も大きな障害となったのが吉原者は市中の土地を手に入れられないというルール。そんなとき、書物問屋の須原屋（里見浩太朗）が助けとなり、蔦重は店を手に入れることに成功。さらに、浅間山噴火により江戸に灰が降り注ぎ、通油町も混乱に陥る中、蔦重のユニークなアイデアによって町の人々が一丸となっていく。
蔦重とは、ピンチをチャンスに変える男。灰で覆われた通油町を救った蔦重の誠実な人柄に触れたていは、陶朱公（中国春秋時代の越の忠臣）を例に挙げながら、蔦重を「移り住んだ町を富み栄えさせる才覚がある」と認め、店を譲り渡す決意をした。ていが出家を考えるというと、蔦重は「やはり陶朱公の女房になりませんか」と二度目のプロポーズ。自分には人付き合いしか能がないが、学のあるていと力を合わせればいい店にできるはずだと説得し、ていは返事の代わりに「俺ではなく私。日本橋の主に「俺」はそぐいません」とアドバイスを贈った。
第23回では鶴屋に「吉原の…蔦屋耕書堂だけは一万両つまれようともお避けいただきたく」と蔦重を拒絶していたていだっただけに、二人がいかなるルートで結ばれるのかと注目を浴びていたが、SNSでは「誠意のあるプロポーズ！」「なんと素敵なプロポーズ」「新しいプロポーズ！」「粋だな！」「こういう結びつきもいいね」「ツンデレすぎる」「ビジネスパートナーとしての結婚？」「逃げ恥婚決めるとは」など驚きや祝福の声で沸き、メガネオフパターンもあったていの花嫁姿に「ていさん美しい！」「美人なのがバレたていちゃん」「ホント美人だな」と目を奪われる声が相次いだ。
そんななか、一人浮かない顔をしていたのが喜多川歌麿（染谷将太）。蔦重が「もう男はこりごりだが、商いのための結婚なら」とのんでくれたと、ていとの結婚の経緯を告げると、歌麿はなぜ夫婦になる必要があるのかと不服そうで、「こいつが女房もらうのがいやなのか？」と次郎兵衛（中村蒼）にも突っ込まれる姿に「歌麿がジェラシー」「実質、一夫二妻制」といった声が上がっていた。
一方、出会ってから一年半経ちながら男女の仲として進展がなかった田沼意知（宮沢氷魚）と誰袖（福原遥）に胸キュン展開が。松前藩の江戸家老・松前廣年（ひょうろく）が琥珀の抜荷のために大文字屋を訪れた日の夜、意知は誰袖への思いを詠んだ狂歌「袖に寄する恋」を記した扇を贈り、誰袖に男女の関係を持たない理由を語る中で「“好いた女”に何をさせておるのだと、私は己を責めるよりほかなくなる」と初めてはっきり恋心を告げた。その後、意知が誰袖の膝枕で「まずい、ひどく、まずい……」とつぶやきながら頬に触れる……というロマンチックなシチュエーションとなり、SNSでは「直球だ」「想像以上にゾッコン」「落ちましたね」「意知やるじゃん」「きゃー！」「甘酸っぱい」「よかったね、花魁」と大盛り上がり。しかしその一方で、史実を知っている人たちからは「これってフラグ？」「ハッピーエンドにはならなそう」「花魁の恋は切ない道行きしか待ってないのかなぁ」と二人の行く末を危惧する声も多く見られる。（石川友里恵）
