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マーベル、制作中止の『ブレイド』の衣装を『罪人たち』に売っていた

『ブレイド(原題)』の衣装が別のヴァンパイア映画で使用されることに - 画像は『罪人たち』より
『ブレイド(原題)』の衣装が別のヴァンパイア映画で使用されることに - 画像は『罪人たち』より - (C) 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema(R) is a registered trademark of Dolby Laboratories

 マーベル・スタジオが人気ヴァンパイアハンターを再び映画化する『ブレイド(原題) / Blade』は、昨年10月に公開予定カレンダーから消され、制作中止状態となっている。そんな『ブレイド(原題)』のために用意された衣装が、ライアン・クーグラー監督の映画『罪人たち』で使用されているのだという。『罪人たち』のプロデューサーであるセヴ・オハニアンがScreenCrushに明かした。

【動画】登場人物全員“罪人”...映画『罪人たち』予告編

 オハニアンはマーベルドラマ「アイアンハート」で製作総指揮を務めているほか、クーグラー監督もマーベル映画『ブラックパンサー』シリーズを手掛けており、マーベル・スタジオとの係わりは深い。クーグラー監督は長年温めていた『罪人たち』のアイデアを2023年10月末にオハニアンに提案し、翌年4月には撮影に入るという異例のスピードで同作を制作したのだが、その実現にはマーベル・スタジオが一役買っていたのだという。

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 オハニアンは「2023年10月のハロウィーンの頃のディナーで、『罪人たち』をやったらどうだろうとライアンに提案されたんだ。『脚本は12月に渡すから、翌年1月にスタジオに話し、4月に撮影を始めよう』とね。最初は次の年の12月のことだと思ったんだよ。それでも『執筆期間が14か月とは短いな』と思っていたら、まさかの2か月後のことだった」と当時を振り返る。

 そのため脚本なしの状態でキャスティングや作曲をはじめ、VFXについても検討するという超高速での作業が続いた。オハニアンは「通常の映画制作だと準備に時間をかけ、デザインなどもいくつかのオプションを試して発展させていく。だが、僕たちにはそんなことをする時間はなかった。だから、全員が最初のトライで完璧なものを出す必要があった。彼らがそうしてくれて本当にありがたく思っているし、彼らを誇りに思っている」と衣装、美術をはじめとしたスタッフをたたえた。

 そこで登場するのがマーベル・スタジオだ。『罪人たち』の衣装デザイナーは『ブラックパンサー』シリーズで2度のオスカーに輝いているルース・E・カーターで、彼女は当時『ブレイド(原題)』を手掛けていた。

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 「ルース・E・カーターは、結局撮影されないことになった『ブレイド(原題)』に取り組んでいたんだ。まだ彼ら(マーベル・スタジオ)は作るつもりでいるとは思うんだけど、スケジュールがどうなっているかはわからない。ただ、ある時点では、『ブレイド(原題)』は過去を舞台にした映画になるはずだった。『罪人たち』の舞台と同じ頃のね。だから彼女の倉庫にはその時たまたま、その時代にふさわしい服が大量にあったんだ。それで『僕たちはこの映画を明日とかに撮るんだけど』と言ったら、マーベルが寛大にもそれらを原価で売ってくれた。だから、本作の背景にいる俳優たちはその服を着ているんだよ。マーベルには本当に感謝している」と秘話を明かした。(編集部・市川遥)

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