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新スーパーマンが赤いパンツを履く“真の意味” 主演俳優、王立カナダ騎馬警察を例えにジェームズ・ガン説得

赤いパンツが印象的なデヴィッド・コレンスウェット版スーパーマン
赤いパンツが印象的なデヴィッド・コレンスウェット版スーパーマン - (C) & TM DC (C) 2025 WBEI

 DC映画『スーパーマン』で主人公クラーク・ケント/スーパーマンを演じたデヴィッド・コレンスウェットがインタビューに応じ、新スーツの特徴でもある赤いパンツに込められた真の意味を明かした。

【画像】彫刻のようなビジュアル!新スーパーマン役のデヴィッド・コレンスウェット

 原作コミックのイメージを踏襲した新スーパーマンのスーツは、オリジナル版を象徴する赤いパンツを履いている。メガホンを取ったジェームズ・ガン監督は、この赤いパンツがデザイン面で「最も悩んだ」部分だとシネマトゥデイのインタビューで語っており、コスチュームデザイナーに赤パンツありとなしの2バージョン製作してもらい、最終的な決定権を着用者であるデヴィッドに委ねたと明かしている。

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 ガン監督から「君との会話が衣装の決定にとって重要だった」と言われたデヴィッドは、もともと「絶対こうあるべきだ」とスーツに対する強いこだわりはなかったとのこと。「でも、衣装合わせにジェームズが立ち会ってくれて、赤いパンツ“あり”と“なし”のバージョンを両方見比べた時、彼は『どうも赤いパンツがしっくりこない』と言っていた。それはビジュアル的な問題というよりも、彼にとって物語の中で衣装にも意味を持たせることが重要だったからだ」

 ガン監督は、劇中に登場する装飾の全てに“理由”や“機能”があるべきだと考えていた。もちろん、スーパーマンの赤いパンツも例外ではない。両バージョンを試着したデヴィッドは、ガン監督にこう伝えたという。

 「私は『確かに赤いパンツは、非合理的な見た目で、機能性もないかもしれない。でもあれは“機能”ではなく、“メッセージ”なんじゃないかな?』というアイデアを投げかけた。スーパーマンが赤いパンツを履いているのは、『自分は軍事的な存在ではない』『支配しに来たのではない』『脅威ではない』ということを人々に伝えるための視覚的なサインなのかもしれないよ、とね」

映画『スーパーマン』より - (C) & TM DC (C) 2025 WBEI

 また、デヴィッドはガン監督を説得する際、スーパーマンのスーツを王立カナダ騎馬警察(RCMP)の象徴的な赤い制服を例に挙げていたという。「あの制服は、戦うためのものというより、“信頼”や“親しみやすさ”の象徴だ。スーパーマンのスーツも、まさにそういうもので、目立ちたいとか、クールに見せたいのではなく、人々に自分の存在を知らせ、見つけてもらい、頼れる存在だと知らせる意味があると思う。だからこそ、あの赤いパンツには“意味”があると思って、ジェームズにもそう伝えた。スーパーマンは、もともと人間よりも圧倒的に強い存在だから、別に誇示する必要もないし、恐れられる必要もない。むしろ、真の自信があるからこそ、親しみやすさや優しさを表現することが重要なんだ」

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 完成したスーツの着心地について聞いてみると、「長時間身につけていると、間違いなく体力を消耗する」とデヴィッドは正直に答えた。それでも、機能的は抜群だそうで「しばらくすると、着ていることを忘れてしまうんだ。毎朝スーツを着る時は、まるでウェットスーツを身に着けるような感覚で、少しずつ身体に馴染ませながら袖を通す感じなんだけれど、一度着てしまえば、まるで自分の身体の一部みたいに感じられた」と振り返っていた。(編集部・倉本拓弥)

映画『スーパーマン』は7月11日(金)日米同時公開

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