北川景子「ばけばけ」で朝ドラ初出演!ヒロイン高石あかりの親戚役、役衣装姿が公開

俳優の北川景子が、2025年度後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」に出演することが決定した。朝ドラ初出演の北川は、高石あかり(高ははしごだかが正式表記)が演じるヒロインを見守る親戚・雨清水タエ(うしみず・たえ)を演じる。あわせて、北川をはじめ、板垣李光人(雨清水三之丞役)、堤真一(雨清水傳役)ら雨清水家の役衣装写真が公開された。
連続テレビ小説113作目の本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルとしたオリジナル作品。外国人の夫と共に怪談を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語をフィクションとして描く。
雨清水タエは、松江でも随一の名家に生まれ、大勢の女中たちに囲まれながら何不自由なく育った主人公・松野トキ(高石)の親戚。凛とした気品と厳しさを兼ね備える。親戚であるトキにも、武士の娘としての品格を求め、礼儀作法やお茶などの教養を厳しく教えている。
北川は、「今回私が演じます雨清水タエは、松江藩で代々家老を務めた家の出で、三十人近い奉公人にかしづかれ育ったお姫様です。タエは文明開化の真っただ中で、これまでの身分制度が廃止されたにも関わらず、時代の移ろいについていくことができません。姫として教養を受け育ち、武家の誇りを持ち生き続けてきたのに、ある日突然生活能力を身につけて働けと言われても、タエは戸惑うばかりで時代にアジャストするという価値観はありません。タエは最後まで誇りを捨てることなく生きていくのか、子どもたちのために誇りを捨て、一度死んだつもりで生きるのか、決めなくてはならなくなります」とキャラクターについて説明。「国のために生き、国に翻弄された姫を、心を込めて演じます。タエの身の上に起きたことが決して架空のお話ではなく、その時代に起きていたことだと理解して、最後まで役と向き合っていきたいと思います」と意気込んでいる。
制作統括の橋爪國臣は、「タエというキャラクターは、明治時代になっても武家としての誇りと矜持(きょうじ)を持ち続ける女性です。時代が移り変わる中でも変わることなくいるように見える一方、心のなかには葛藤を抱き続けています。この役をどなたに演じていただくか考えた時、真っ先に思い浮かんだのが北川景子さんでした」と起用の経緯を明かす。「トキに、厳しくも愛情深く接するタエを、役への強い思いをもって演じてくださっており、とても目を引くシーンになっています。北川さんの凛としたたたずまいと芝居で、タエという女性を唯一無二の説得力を持って表していただいています。堤真一さん、板垣李光人さんとともに、雨清水家がとても魅力的です」と期待を寄せた。(編集部・倉本拓弥)


