「べらぼう」横浜流星の『国宝』思わせる一瞬の色香に反響

　横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」（毎週日曜NHK総合よる8時～ほか）の3日放送・第29回では、山東京伝（古川雄大）の代表作である「江戸生艶気樺焼」の誕生秘話が描かれ、蔦屋重三郎を演じる横浜が醸し出した一瞬の色気が注目を浴び、現在大ヒット中の映画『国宝』を連想する声も多く見られた（※一部ネタばれあり）。

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　佐野政言（矢本悠馬）に斬られた田沼意知（宮沢氷魚）の仇を討つため、政演（古川雄大）が持ち込んだ絵を使った、大笑いできる黄表紙の出版に奔走する蔦重。政演を抱えていた地本問屋・鶴屋（風間俊介）も協力し、恋川春町（岡山天音）、朋誠堂喜三二（尾美としのり）、大田南畝（桐谷健太）らを巻き込んで浮かび上がったのは、浮名をたてることに命を懸ける金持ちのバカ旦那の話だった。

　蔦重は執筆に励む政演（古川）に、おもむろにしなだれかかると「いい男の背中になったなあ……」とつぶやき、政演はドン引き。そこから一瞬にして変顔になり、物語の主人公の名について「艶二郎の名なんだけどさ、浮気屋じゃなくてさ……」と提案する流れだったが、横浜が女形役を演じた『国宝』が話題沸騰とあってSNSでは「今一瞬色気凄かったな」「さすが女形やっただけある」「何この目元の演技」「俊ぼん…！」「蔦重国宝入ってる」と目を奪われた視聴者の声でにぎわっていた。また、変顔には平賀源内（安田顕）を思い浮かべる声もあった。

　映画『国宝』は吉田修一の同名小説を原作に、極道の息子として生まれ、抗争によって父を亡くした後、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られた喜久雄（吉沢亮）の50年を追う物語で、横浜は喜久雄のライバルで半二郎の実の息子として将来を約束された御曹司・俊介に。主演の吉沢と共に吹替えなしで歌舞伎シーンを熱演。約3時間の長尺ながら興行収入75億円を突破する大ヒットとなった。半二郎には「べらぼう」で田沼意次を演じる渡辺謙がふんし、横浜との親子役共演も話題を呼んでいる。（石川友里恵）