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佐藤二朗、26年前の俳優になったきっかけ明かす キネ旬ベスト・テン助演男優賞受賞

 俳優の佐藤二朗が19日、Bunkamuraオーチャードホールにて開催された映画雑誌「キネマ旬報」による映画賞「第99回キネマ旬報ベスト・テン」表彰式に出席。同賞で、助演男優賞に選出された佐藤は喜びを語ると共に、自身が俳優の道を歩むことになったきっかけを振り返った。

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 佐藤は『爆弾』などでの演技が評価されて助演男優賞を受賞。17日に行われたブルーリボン賞授賞式では、受賞者にも関わらず会場入りの際に警備員に止められたことを壇上で話し話題になっていたが、この日は第一声で「今日は、無事に会場に入れました」と発言。しかし客席からの反応が薄いと佐藤は「いまいち(その発言は)浸透していなかったみたいですね」と苦笑い。

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 そんな佐藤が高く評価された映画『爆弾』は、呉勝浩の小説を実写化したミステリー。佐藤演じる、霊感を持つと称して都内に仕掛けられた爆弾の爆発を予告する中年男と、爆弾のありかを聞き出そうとする類家(山田裕貴)ら刑事たちの攻防を描く。

 佐藤は「渡部篤郎さん、染谷将太くん、山田裕貴くんという素晴らしい俳優たちの芝居を一番近いところで見られるのは、本当に素晴らしい時間でした。撮影後、毎日妻と晩酌をしがら『俺、いま楽しいわ』と言っていました」と充実した時間だったことを明かすと「今日は真面目な話をしますね」とつぶやく。

 続けて佐藤は「僕がこの世界に入ったきっかけは26年前、30歳の時で、あるドラマのたったワンシーンの、名前のない『医者A』という役でした。その『医者A』を見た、今の事務所の亡くなった先代の社長と、主演の本木雅弘さんが『なんだ、あの演技は! うちの事務所に引っ張れ』と言ってくれて、いまこうして俳優をやっています」と振り返り「『見ている人は見ている』という言葉を信じて一生懸命やっています」としみじみ語っていた。

助演女優賞を受賞した伊東蒼(右)

 そんな佐藤と映画『さがす』で、親子役を演じた伊東が、佐藤と同じく助演賞を受賞した。伊東は佐藤を「父親のような存在」と語ると、佐藤は照れ笑い。続けて伊東は「『さがす』の撮影中、台本をすべて覚えていることを知って、現場に来られた際も、わたしが『今日はこういうシーンです』というと『あー、あのセリフのところだね』って。相手のセリフまで覚えていて、本当に格好いいなと思って、わたしもしっかり台本を覚えるようにしています」と大きな影響を受けていることを明かしていた。

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 「キネマ旬報」は、1919年(大正8年)に創刊され、ベスト・テンの選出は1924年度(大正13年)に始まった。ベスト・テン及び各賞の選考者は、映画を多く見ている者に厳しく限定され、2025年度は映画評論家、ジャーナリストなどのべ141名で行われた。(磯部正和)

第99回キネマ旬報ベスト・テン受賞結果

日本映画監督賞 李相日『国宝』により
日本映画脚本賞 奥寺佐渡子『国宝』により
外国映画監督賞 ポール・トーマス・アンダーソン 『ワン・バトル・アフター・アナザー』により
主演女優賞 シム・ウンギョン『旅と日々』により
主演男優賞 吉沢亮『国宝』ほかにより
助演女優賞 伊東蒼『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』により
助演男優賞 佐藤二朗『爆弾』ほかにより
新人女優賞 鈴木唯『ルノワール』により
新人男優賞 黒崎煌代『見はらし世代』ほかにより
読者選出日本映画監督賞 李相日『国宝』により
読者選出外国映画監督賞 ポール・トーマス・アンダーソン 『ワン・バトル・アフター・アナザー』により
読者賞 秦早穗子 連載『シネマ・エッセイ 記憶の影から』により

日本映画ベスト・テン第1位 『旅と日々』
外国映画ベスト・テン第1位 『ワン・バトル・アフター・アナザー』
文化映画ベスト・テン第1位 『よみがえる声

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