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板垣李光人&中村倫也が若き兵士に!アニメ映画『ペリリュー』の声優に決定

田丸均役の板垣李光人&吉敷佳助役の中村倫也
田丸均役の板垣李光人&吉敷佳助役の中村倫也 - (C) 武田一義・白泉社/2025「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」製作委員会

 武田一義による同名漫画を劇場アニメーションとして映画化する『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(12月5日全国公開)の主演声優が板垣李光人に決まり、主人公の相棒役の声優を中村倫也が務めることが決定した。二人からのコメントが発表され、さらに特報とティザービジュアルも公開となった。

【動画】『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』特報映像

 本作は、太平洋戦争末期の「ペリリュー島の戦い」を描く物語。飢えや伝染病が蔓延する極限状況の中、戦死した仲間の最期を遺族に書き記す“功績係”という任務に就いていた田丸均は、頼れる相棒・吉敷佳助と特別な絆を育んでいく。1万人中わずか34人が生き残ったこの地獄のような戦場で、若き兵士である田丸と吉敷は一体何を見たのか……。壮絶な世界で紡がれた戦火の友情物語が、終戦80年の節目に公開される。

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板垣李光人 ペリリュー訪問時の画像

 心優しい漫画家志望の主人公・田丸の声を板垣が、その頼れる相棒・吉敷の声を中村が演じる。板垣はアフレコに臨む前に、物語の舞台であるパラオのペリリュー島を実際に訪問。島の各地に点在する戦跡を巡り、当時の若者たちが生き延びようとした痕跡と向き合ったという。

『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』ティザービジュアル

 特報映像は、田丸の「お母さん、お元気ですか? ぼくは死んだ仲間の雄姿を伝える功績係をしています。過酷ですが、きっと日本に帰ります」という台詞から始まり、吉敷が「生き残ろうぜ、田丸!」と力強く言いながら、田丸に手を差し伸べる姿が映し出される。また、島のジャングルを行軍する日本兵の姿や、激しい銃撃戦の様子も収められ、戦争のリアルが伝わってくる。ティザービジュアルは、田丸と吉敷の、過酷な戦いの中での束の間の休息を捉えたもの。美しいペリリュー島の自然とは対照的に、二人の周囲には、傷だらけのゼロ戦や戦車が描かれている。板垣と中村のコメントは以下の通り。(加賀美光希)

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板垣李光人(田丸均)

終戦80年という節目の年にこの作品に携わり、田丸均という役に命を吹き込むことができる運命には、非常に大きな意味と責任を感じています。
田丸は、遺族に向けて戦場での仲間の最期を記す“功績係”を担っています。
自分もいつ死ぬかわからない状況の中、ついさっきまで言葉を交わしていた仲間の最期を綴る残酷さ。
そしてそんな残酷な現実を時には、愛する人を待つ家族のために美しく仕立てなければならない。
そんな田丸なりの、激しくも繊細な葛藤や感情を大切に描いていきたいです。
この作品に携わるにあたって、舞台となったペリリュー島にも伺いました。

そこには教科書やテレビ、ネットからは感じることのできない、まさしくここで確かに苛烈な戦いが繰り広げられており、たくさんの方々が様々な想いと共に命を落とされたのだと、強く実感しました。
その中には、自分とも歳が近い二十代の若者たちも沢山いたはずです。
彼らの青春や人生に想いを馳せると、とても他人事とは思えません。
80年前も、2025年の今も、そしてこれからも。

命の尊さは平等でありその尊厳は普遍的であると、そしてそれを我々は自分たちで大切にしていかなければならないのだと、この作品を観て少しでも感じていただけたら嬉しいです。

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中村倫也(吉敷佳助)

太平洋戦争後の様々な場所で、終戦を知らず、潜伏を続けていた日本兵がいたことを僕は知っていました。しかし原作に触れて、こんなにも生々しくその日々を感じたことはありませんでした。
またこれまでの人生で出会ってきた作品の中で、こんなにも「生きてくれ」と強く願った登場人物はいませんでした。
知ることから始まる、ということを、僕は知っています。そして学びは、それを肌で感じられた時により深く生まれます。
終戦80年。当時を伝えられる人も減ってきている中で、この作品を通して多くの方がペリリュー島の日々を感じてもらうことはとても意義のあることだと思います。戦争という混乱の先に今生きている僕らが感じるべきことは何なのか。ぜひ劇場で、歴史の1日1日を体感してください。

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