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農家に嫁として売られた学生…中国で上映禁止の『盲山』おぞましい人身売買の実態を映した本編映像が公開

映画『盲山』より
映画『盲山』より - (C) 2007 Tang Splendour Films Limited - Kun Peng Xing Yun Cultural Development Limited

 シネマート新宿で限定上映された映画『盲山』が公開後に熱い反響を得たことを受け、9月5日からアップリンク吉祥寺、Strangerで、近日公開にてシネマスコーレ、第七藝術劇場、京都シネマでも上映されることが決まった。併せて、おぞましい人身売買の実態を映し出した本編映像が公開された。

【画像】酷すぎる…虐待、暴行でねじ伏せられる主人公

 リー・ヤン監督が手掛けた『盲山』は、第60回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品されるも、中国本国では約20か所に及ぶ検閲を受けた末に国内全面上映禁止処分となった映画だ。

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 主人公は、“親切な若い”女性から仕事を紹介すると持ちかけられて、彼女と共に遠く離れた山間の村を訪れた22歳の大学生パイ・シューメイ(ホアン・ルー)。長く過酷な旅の末、眠りに落ちたシューメイが目を覚ますと、見知らぬ農家で横たわっていた。財布や身分証明書は無くなっており、紹介者の女性の姿もない。村人から、村に住む40歳の独身男性ホアン・デグイの花嫁として売られたと聞かされた彼女は、自分が人身売買業者にだまされたことに気が付く。しかし時すでに遅く、“嫁”として奴隷のように扱われるシューメイの地獄の日々が始まることになる。

 今回公開されたのは、冒頭の本編映像だ。鬱屈とした山奥の村で、薬を売る仕事のためにやってきたシューメイに好奇のまなざしを向ける村人たち。不穏な空気が漂う中、いつのまにか寝てしまったシューメイが目を覚ますと、自分が見知らぬ男の“嫁”として売られたことを聞かされるという、おぞましい人身売買の実態の一端をうかがい知れる。(編集部・市川遥)

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