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『鬼滅の刃』胡蝶カナエ役・茅野愛衣、“妹”しのぶのシーンは上手く呼吸できず「握りしめた拳が痛くなるほど」

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』第4弾キービジュアル
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』第4弾キービジュアル - (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(全国公開中)で胡蝶カナエ役を務めた茅野愛衣が、17日に都内で行われた舞台挨拶に出席した早見沙織(胡蝶しのぶ役)と上田麗奈(栗花落カナヲ役)宛に手紙を送り、カナエに声を当てた時の心境を明かした。

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 この日は、蟲柱・胡蝶しのぶと“継子”である栗花落カナヲの声を担当した早見と上田が初登壇。早見は「感慨深い気持ちですし、こうやって2人で登壇させていただく機会というのは本当に貴重だなと思い、幸福です!」と柔らかな笑顔を見せ、上田も「私も本当に嬉しいです! カナヲ役としてステージに立つ日が来たということが、物語が進んできて、しのぶさんとカナヲの信頼関係というものがより増していった証拠なのかなと思い、すごく感慨深いです。」と頬を緩ませた。

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 アフレコ当時の心境について聞かれた早見は、「しのぶさんはずっと姉さん(胡蝶カナエ)の想いを纏って生きてきた人なのだろうと思います。本来のしのぶさんが持っている、強気で活発な部分というのは姉さんという羽織を纏うことで、自分の中に閉じ込めて育て続けた想いにもなって。それが、童磨と対面した時に、徐々に上がっていくのではなく、『もっとだよね』と。『この人が抱えているものはこんなものではない』という想いになって。」と真摯に回答する。特に3姉妹の存在は大きかったようで「アフレコ中、『今日は家族がいてくれるから心強いな』と感じました」と胸中を明かした。

 早見の芝居を見ていた上田は、「今までしのぶさんが考え続けてきた時間の長さだったり重さというのが、沙織さんが考え続けてきたものと重なって、すごく説得力のあるものに感じました。熱量が本当に高くて、空気がピリッと、しのぶさんらしく染まっていたのが、アフレコブースの中にいて感じました。また、こんな声色のしのぶさんは聞いたことがないと思いましたし、それがかっこよくもあり、美しくもあり、覚悟がビシビシ伝わってきました。」と“師”への敬意を表した。

舞台挨拶に登場した早見沙織&上田麗奈 - (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 トークテーマがしのぶの姉・胡蝶カナエに移ると、早見は「隣でアフレコされている茅野さんが、『立ちなさい!』という時に、(私が想定していたより)強く言ってくれて、アフレコしながら血が通いだすのを感じました。それが胡蝶カナエの強さだと感じましたし、姉さんは全部わかっていてああいうことを言ってくれたんだと思いますし、すごく心を鷲掴みにされた気がします」と言葉を噛みしめながら語る。

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 すると、二人宛に茅野から手紙が届き「はやみん、ぽんちゃん、そして劇場へお越しの皆さま、こんにちは! いつも作品と、妹達への応援をありがとうございます。本来ならば、皆さまへの感謝を直接お伝えすべきところ、お手紙でのご挨拶にて失礼いたします。劇場でご覧になりたてホヤホヤの皆さま、映画は如何でしたか? 私もつい先日、映画館で鑑賞したのですが、しのぶ、カナヲ、柱や鬼殺隊の皆さんの頑張っている姿。そして、善逸や猗窩座の物語まで、登場人物達の生き様が深く心に刺さり、何度も、何度も、涙してしまいました」とあいさつした。

 茅野は、カナエを演じた時の思い出も手紙に綴っていた。「カナエを演じている身としては、しのぶのシーンは、上手く呼吸が出来ない程スクリーンに観入ってしまい、握りしめた拳が痛くなるほどで……収録時の、スタジオに響くはやみんの魂の叫びと、その姿を震えながらも目に焼き付け、今にも怒りで弾けてしまいそうなぽんちゃんの空気を思い出し、また熱い思いがみ上げるようでした。カナエとして、スクリーンの中で生きられた時間はごく僅かではありましたが、確かに姉妹の生きてきた時間はそこにあったと、今回の映画を観て感じられました。そして改めて、心を揺さぶられる素敵な作品に参加出来た事を嬉しく思っています」

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 「いつか三姉妹集まって、作品を語れる機会があったら素敵ですね。まだまだ暑い日が続いている事と思います。皆さまどうかご自愛くださいませ」と手紙を締め括った茅野。早見と上田は、茅野からの温かいメッセージに感極まった様子を見せていた。

 「鬼滅の刃」劇場版最新作となる『無限城編』は、鬼の根城「無限城」を舞台に、主人公・竈門炭治郎をはじめとする鬼殺隊と鬼の最終決戦を描く三部作の第一弾。イベントでは、胡蝶しのぶと上弦の弐・童磨(声:宮野真守)の激闘を収めた第4弾キービジュアルが初披露された。(編集部・倉本拓弥)

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