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ジャッキー・チェン、残虐シーンも下ネタもなし 全世界の子供に向けた映画作りの信念

映画作りは愛! 来日したジャッキー・チェン
映画作りは愛! 来日したジャッキー・チェン

 ジャッキー・チェンが30日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『ベスト・キッド:レジェンズ』の舞台あいさつに登壇し、映画人として大切にしている思いを熱く語った。

【動画】ジャッキー・チェン、歌声も披露!来日舞台あいさつ

 『ベスト・キッド:レジェンズ』は、続編やリメイク版なども製作された『ベスト・キッド』シリーズ最新作。オリジナル版で主人公を演じたラルフ・マッチオと、リメイク版でカンフーの師匠を演じたジャッキー・チェンが共演し、二人に導かれる少年をドラマ「アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記」などのベン・ワンが演じる。

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 劇中でベン演じる高校生リー・フォンのカンフーの師匠であるミスター・ハンを演じているジャッキーは「僕は若かったとき、アクション映画が大好きでした。そのとき『ベスト・キッド』が香港で公開され、すぐに映画館に観に行ったんです」と語ると「ミヤギ先生と主人公のダニエルのアクションを観て、楽勝だと思ったんです。なんで僕にオファーが来なかったんだってね」とジョークまじりに発言し会場を沸かせる。

 その後、ウィル・スミスのプロデュースでリメイク版を制作しヒットしたものの、続編の企画は頓挫。その経緯や本作の企画が始動したことを、ジャッキーはユーモアたっぷりに観客に語った。

 そして「この世界に入ってから64年になりました」と切り出したジャッキーは「チャールズ・チャップリン、黒澤明、アルフレッド・ヒッチコック、ロバート・デ・ニーロ、シルヴェスター・スタローン、ダスティン・ホフマンなど、数々の映画人に影響を受けてきました」とこれまでの俳優人生を振り返る。

 さらに「山あり、谷ありの人生。アクションが受け入れられず、どん底を味わった日もありました。毎日カンフーの練習をすることに意味があるのか……なんてことを考えて、そろそろギブアップしようかと思っていたとき『ロッキー』という映画に出会い、励まされた記憶もあります」というエピソードを披露する。

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 ジャッキーは「映画というのは、たくさんの人に影響を与えることができます。ですから私が映画に携わるときは、非常に注意深く、社会に対する責任を意識します。特に自分が監督をするときは、アクションがあっても残虐なシーンはなく、コメディであっても下ネタはありません」と映画作りへのポリシーを述べると「全世界の子供が観ても大丈夫なものを作ります。映画を撮り終えたら、最初の観客は自分の子供です。自分の子供に見せられるものだったら大丈夫。僕の作品には常に愛があり、平和があり、団結があります。あとは環境保護を大切にしています」と語っていた。(磯部正和)

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