「べらぼう」死の手袋、5か月ぶり伏線回収に驚き&戦慄

横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の31日放送・第33回では、徳川家基(奥智哉)の急死への関与が疑われていた“死の手袋”が約5か月ぶりに登場し、長らく経ってからの伏線回収に驚きに沸いた(※一部ネタバレあり)。
第33回「打壊演太女功徳(うちこわしえんためのくどく)」ではついに江戸でも打ちこわしが発生し、江戸城で意次(渡辺謙)らが事態収拾に奔走するなか、反田沼派の謀略が進行。前回では一橋治済(生田斗真)と、将軍・家斉(城桧吏)の乳母・大崎(映美くらら)が不穏な会話を交わす場面があり、大崎が治済から箱を受け取っていたが、第33回ではその大崎が箱を手に大奥総取締・高岳(冨永愛)のもとへ。
大崎は高岳に「このようなものが送り付けられてきたのですが気味が悪く…」「高岳さまは何かご存知で?」と切り出すと、箱の中から手袋を取り出した。高岳が「それはわたしがかつてあつらえ、種姫様の名で亡き家基さまにお送りしたものじゃが…」と答えると、大崎は「さようにございましたか~」「あれ、ここだけ色が…」と手袋の指を見て、なめる真似をしてみせた。
「なにゆえ、かような?」と表情をこわばらせる高岳に、「調べてみましょうか?」と不敵な笑みを浮かべる大崎。その直後、これまで松平定信(井上祐貴)の老中登用に反対していた高岳が一転して登用を認める流れとなり、手袋を握りしめ怒りに震える高岳が映し出された。
この手袋は、かつて次期将軍として将来を期待されていた家基が亡くなった日、鷹狩りの際にはめていたもので、家基の死の真相を調査していた当時の老中首座・松平武元(石坂浩二)や意次より密命を受けた平賀源内(安田顕)が次々と死亡。4月13日放送・第15回で武元が亡くなった日には屋敷から手袋を奪い去っていく女の影も見られた。
武元と交互に、不敵な笑みを浮かべて人形を操る治済が映し出されたため黒幕は治済と見られていたが、手袋が登場したのはそれから約5か月ぶりのことで、ネット上では「怖っ」「毒をもった手袋?」「今になって…」「なんで今ごろこれが」「ここで出してくるのか」「高岳の力もここまでか…」と驚きや戦慄の声に沸いていた。(石川友里恵)


