『8番出口』おじさんの衝撃的な再現度話題 「CGと疑われるのも納得」「怖かった」

累計販売本数190万本超のヒットを記録したインディーゲームを二宮和也主演で実写映画化した『8番出口』(公開中)で、ゲームにも登場する“おじさん”が話題沸騰。「あのおじさんが…」と再現度の高さに驚く声や、演じる河内大和の演技に「CGと疑われるのも納得の演技」と圧倒される声で沸いている(※一部ネタバレあり)。
2023年にインディーゲームクリエイターの KOTAKE CREATE が制作したゲームは、無限に繰り返される地下道の空間を「異変を見逃さないこと」「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」「8番出口から外に出ること」という4つのルールにのっとり、出口を探していくもの。映画では、ゲームのプレイヤーにあたるのが二宮演じる「迷う男」で、主に彼の視点で物語が展開する。
注目を浴びているのが、主人公が繰り返しすれ違う“おじさん”。ゲームと同じく白シャツに黒のパンツ、手にはスーツケースとスマホというビジュアル。主人公が話しかけても何の反応もなく、ロボットのようにただたんたんと歩くのみだ。地下道を真っすぐ歩き、立ち止まってスマホを見る。この動きが延々と続き、映画を観た人はあまりの正確さに「CGと疑われるのも納得の演技」と驚き、ビジュアルを含めゲームのキャラクターの再現度の高さに「まじでおじさんが存在してる」「あそこまで再現するとは」「おじさんの立ち姿がゲームまんますぎてびっくりした」「おじさんはホントにおじさんだった」など衝撃を受ける声が多く上がっている。
演じるのは、テレビドラマ初出演となったTBS・日曜劇場「VIVANT」(2023)の外務大臣・ワニズ役で一躍注目を浴びた河内大和。シェイクスピアの「マクベス」や「ハムレット」など舞台で研鑽を積んだ俳優で、「おじさん役の存在感がすごかった」「人間なのか人間でないのかわからないところが怖くてよかった」「おじさんが頭から離れない」「笑顔が不気味」「怖かった」とその強烈なたたずまいにくぎづけになる人が続出。映画を未見の人の間でも「おじさんが気になる」と注目する声が多い。
なお、“おじさん”の動きがあまりにも規則正しく繰り返されるため「同じ映像を使用している箇所もあるのか?」と川村元気監督に確認したところ「ありません」とバッサリ。「毎回規則正しく歩いて、機械のように曲がる……といった演技は、彼の舞台俳優としてのキャリアの集大成みたいなところがあって。河内さんの芝居にも相当助けられています。河内さんには、能のような、幽霊的な歩き方をしてほしいとお願いしました」とも話していた。
8月29日に封切られた本作は公開3日間で観客動員67万1,840人、興行収入9億5,391万900円を記録。3日間の興収が2025年公開の実写映画でナンバーワンとなる好スタートを切った。(編集部・石井百合子)


