『牙狼<GARO>』雨宮慶太監督、20周年映画のキャスト絶賛「この4人でよかった」

特撮ドラマ「牙狼 GARO」シリーズの20周年記念作品となる劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』(10月17日全国公開)のプレミア上映舞台あいさつが9日に都内で行われ、主演の北田祥一郎ほか、ヒロインの神嶋里花、出演する波岡一喜、瀬戸利樹、雨宮慶太監督が登壇し、撮影を振り返った。
【動画】若き冴島大河が登壇!『牙狼<GARO> TAIGA』舞台あいさつ
2005年にテレビシリーズとしてスタートした「牙狼 GARO」は、人の“陰我”を喰らう魔獣・ホラーと戦う魔戒騎士と、彼らをサポートする魔戒法師たちの物語。今回は原作者の雨宮慶太が6年ぶりに監督・脚本に復帰し、「牙狼 GARO」(2005)の主人公・冴島鋼牙の父で、魔戒騎士の最高位「黄金騎士ガロ」の称号を受け継ぐ戦士・冴島大河の若き日の戦いを描く。
若き大河を演じた北田は「20周年の記念作品。映画初出演で初主演。右も左もわからない中、皆さんに助けられながらなんとか撮り終えることができました」と感慨深げに撮影を回顧。「神嶋ちゃんと一緒にオーディションを受けたんですけど、(雨宮監督が描いた)ラフ画に似ているという理由だけで選ばれたと聞いて、ラッキーだったなって思いました。その後、アクションも初めてだったので、アクションを練習して……」と、決定当時の心境や撮影の苦労を振り返ると、聖獣・白虎役の波岡が「初めての本読みの時は酷かったもんね。北田、大丈夫か? って思った」と冗談まじりにツッコミを入れて会場を笑わせる。
雨宮監督は、そんな北田の演じる大河について「撮るとかっこいい北田とカッコ悪い北田がいた。でも、そんなに難しいことじゃない。カッコ悪い北田を捨てるだけ」と撮影の裏話を明かして笑顔。北田は、初挑戦だったというアクションについても「アクション練習はオフの日も入っていて、瀬戸さんにも付き合ってくださって。頑張りました。1秒1秒を大切にやっていました」と明かす。
一方、魔獣ホラー・蛇道役の瀬戸は衣装に手こずったと明かし「おしっこに行きたくても行けなかった」とやはりユーモアを交えつつ苦労を告白。また瀬戸は、普段やり慣れない悪役に挑んだことに「なかなか悪役をやることはない。僕の中ではもっと年上の方で、オーラのある人がやった方がいいと思っていたんですけど、こんな歴史ある作品に自分が選ばれて嬉しかった」と感想を述べる。雨宮監督も「綺麗に美しく、で撮りたかった。理想の敵役でした。アクションは苦手って言うのだけど、大丈夫だと説得して出てもらいました」と瀬戸のキャスティングを振り返っていた。
そのうえで雨宮監督は、今回のキャスティングについて「この4人で良かった」としみじみ。「この4人じゃなければダメだった。編集の時にそれを強く感じました」と奮闘を讃え、吹奇役の神嶋についても「一番皆さん(観客)に近い人物像を演じてもらった。皆さんと同じくらいの感情を持っている役で、彼女に注目してもらうと、僕がこの物語で言いたいことがわかってもらえると思います」と見どころも紹介していた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『牙狼<GARO> TAIGA』は10月17日より全国公開


