「べらぼう」夫婦げんかで謎の描写に反響

横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の7日放送・第34回では田沼意次(渡辺謙)失脚後、松平定信(井上祐貴)が老中首座に抜擢されたことで世が大きな転換を迎えることとなり、混乱のさなかで蔦重(横浜)と妻てい(橋本愛)の夫婦喧嘩が勃発。ていがおもむろにとったとある言動が注目を浴びた(※一部ネタバレあり)。
定信は読売などを利用して「教養のある若きエリート」というイメージ作りに成功。一方、蔦重は定信を「打ちこわしを収めたのは田沼様だ。それをてめえが収めたような顔してご老中んなったんだろ」と“ふんどし野郎”呼ばわり。そんな蔦重に、ていは打ちこわしを引き起こしたのも田沼だったのではないかと指摘。そこへ定信からの新たなお達しがあり、それは「上下うちそろって倹約につとめ、遊興に溺るることなく、それぞれの分を全うすべくつとめるべし」というものだった。
定信の方針を「とんでもねえ」と一蹴する蔦重に対し、ていは「倹約に励み、分をわきまえ働く。私には至極まっとうなことをおっしゃってるように思えますが」と反論。そこから両者一歩も引かない舌戦が展開され「そいつはな世のため死ぬまで働け遊ぶな贅沢すんなって言ってんだよ。んなのどうとったって正気の沙汰じゃねえだろが」(蔦重)、「お言葉ですが、働くな死ぬまで遊べ贅沢しろでは世は成り立ちませぬかと」(てい)、「じゃあおていさんは死ぬまで働きづめでいいんですか?」(蔦重)、「放蕩のすえ、身を持ち崩すよりはましかと存じます」「派手に遊びまわる方を通だの粋だのともてはやす。そもそも今までの世がとち狂っていた! …と皆様言っておいででした」(てい)、「あ?皆さまってどこの誰様なんだよ?」(蔦重)と続いた。そして、ていはおもむろにメガネをはずすと蔦重に詰め寄り「世間様にございます!」と凄んだ。
ていがメガネを外したのは6月29日放送・第25回(8月3日放送・第29回では劇中劇で芸者おゑんとしてメガネなしで登場)以来のことで、ていの思わぬ言動に「何だよ、なんでメガネ取んだよ」と思わずツッコミを入れる蔦重と同様、視聴者の間でも「なんでメガネとったんだ?」「目力の強さよ」「メガネを外して大迫力」とざわざわ。と同時に「ていさんのメガネ、リミッターだったのw」「ここぞというときはメガネとる」などさまざまな解釈が展開されている。
なお、7月に行われた橋本の取材会では、ていのメガネのシーンにも言及。基本的には演出(脚本)通りだと言い、「第25回(6月29日放送)では、おていさんが照れ隠しから指でメガネを持ち上げる仕草がありましたが、あの場面も演出の方のディレクションです。これから先もメガネを活用したシーンが出てくる予定なのですが、なぜおていさんがそこでそんなことをするのかわかっていなくて、今のところ大いなる謎です(笑)」と話していた。(石川友里恵)


