「相棒24」初回SPゲスト発表 片岡鶴太郎、人間国宝役で水谷豊と35年ぶり共演

俳優の水谷豊と寺脇康文がタッグを組むテレビ朝日系ドラマ「相棒 season24」(10月15日スタート、毎週水曜よる9時~2クール放送)の初回拡大スペシャル「死して償え」に出演するゲストキャストとして、俳優の片岡鶴太郎が人間国宝の講談師・瀧澤青竜(たきざわ・せいりゅう)役で出演することが発表された。片岡と主演の水谷は、同局のドラマ「ザ・刑事」(1990)以来35年ぶりの共演となる。あわせて、余貴美子、阿知波悟美、細川直美、しゅはまはるみ、青柳尊哉の出演も明らかになった。
【画像】風格すごい!「相棒 season24」人間国宝役の片岡鶴太郎
警視庁特命係の杉下右京(水谷)と亀山薫(寺脇)の黄金コンビは、「season24」で通算11シーズン目に突入する。初回スペシャルは、シリーズ25周年で初めて“講談”の世界を描き、右京が人間国宝の青竜に弟子入りする展開で幕を開ける。
15年ほど前、青竜の屋敷で彼の息子が殺害されるという事件が発生していた。破門になった元弟子が逮捕起訴され、すでに死刑判決が確定していたが、当人は殺人を否定しており、冤罪疑惑が浮上した。折しも、青竜は人間国宝に認定されたばかりの“時の人”で、右京は身分を隠して内弟子となり、青竜の屋敷に入り込むことに成功。薫もまた、別のルートで青竜の一門に接触する。
水谷と35年ぶりの共演を果たす片岡は「オファーいただき、とても嬉しい気持ちでした。水谷豊さんと35年ぶりの共演! ワクワクしました」と心境を告白。人間国宝の講談師という難役にも「講談という新たな世界へ導いていただき幸甚でした」とリスペクトを持って挑んだことを明かしており、水谷も「ご縁があって、再びご一緒できるのは大変嬉しいこと。今回は35年ぶりに同じ画面に映るということでワクワクしています」と再共演を喜んでいる。
また、「相棒」シリーズ初登場となる余は、日本の検察官の最高位である検事総長・臥龍岡詩子(ながおか・うたこ)を演じる。感情をまったく表に出さない冷静沈着な検事総長で、15年前の事件の真実を掘り起こそうとする特命係を潰そうとするのかどうか、彼女の動向から目が離せない。出演にあたって、余は「やっとお声掛けいただき、大変ありがたく嬉しく思います。以前より、事件の謎解きだけでなく、世相も反映して余韻が残る物語を見て、『相棒』のチームに入りたいと思っておりました」とコメントしている。
そのほか、阿知波が青竜の妻・美沙子役、しゅはまが娘の青蘭、青柳が弟子の呉竜にふんする。キャストコメント(片岡、余、水谷、寺脇)全文は以下の通り。(編集部・倉本拓弥)
片岡鶴太郎(瀧澤青竜役)
今回オファーいただき、とても嬉しい気持ちでした。水谷豊さんと35年ぶりの共演! ワクワクしました♪ 「相棒」は25周年とのことですが、永く継続しております事に大変敬服しておりました。今回参加させていただき、その理由を知りました! 脚本の素晴らしさ、“座長”豊さんを中心のスタッフ皆様方の真摯な作品への愛情・取組み、謙虚な姿勢に感激しました。
現場では豊さん・寺脇さんは我々ゲスト陣に対して本当にフレンドリーに接していただき、常にリラックスして芝居が出来るように御配慮いただいておりました。感謝に堪えません!
今回講談という新たな世界へ導いていただき幸甚でした♪ 重厚な作品になっております♪ どうぞ期待を持って楽しみにして下さいませ。
余貴美子(臥龍岡詩子役)
25周年にして、初めてお役をいただきました。やっとお声掛けいただき大変ありがたく嬉しく思います。以前より、事件の謎解きだけでなく、世相も反映して余韻が残る物語を見て、「相棒」のチームに入りたいと思っておりました。
実人生では絶対に就くことのない検事総長というお役。ややこしい台詞が多いですが、それがまたやり甲斐があり、楽しかったです。役名も“臥龍岡詩子”。そんな素敵でややこしい名前も初めてで、書く練習しました!
撮影現場での始まりと終わりには、まずお2人は、スタッフ、キャスト全員と、握手と御挨拶! なかなか出来ることではなく、胸がキュンとなりました。「相棒」シリーズが長寿たる所以。みんなで良い作品を作りあげたいという、チーム感が羨ましく感じるほどです。
今回も放送は2クール。検事総長の再登場を願っております。先ずは、お見逃しなきよう。
水谷豊(杉下右京役)
片岡鶴太郎さんとは「ザ・刑事」以来35年ぶりの共演となりますが、ご縁があって再びご一緒できるのは、大変嬉しいことです。実は、鶴太郎さん主演の「終着駅シリーズ」も「相棒」と同じ撮影所で収録していたので、撮影が重なったときはスタジオでよく立ち話をしていました。ほかにも僕が鶴太郎さんの個展を拝見したり、鶴太郎さんも僕の映画を見てくださったりと交流はずっと続いていたのですが、今回は35年ぶりに同じ画面に映るということでワクワクしています。
余さんとも35年ぶりの共演になりますが、またじっくりご一緒したいと思っていた方なので、ようやくその願いがかないました。彼女が演じる検事総長は右京たちの味方なのか、強敵なのか……またしても特命係にとって面白いキャラクターが出現したなと感じています。
寺脇康文(亀山薫役)
鶴太郎さんは、僕にとっては(水谷)豊さんをめぐるライバルなんです。実は先日、豊さんが監督された映画を初日の朝いちばんの回で鑑賞して、豊さんに「見ましたよ!」と電話したのですが、「さっき鶴太郎さんからも電話もらったよ」と言われてビックリ。僕が一着を取りたかったのに負けてしまったんです。しかも撮影所でお会いになると、お2はいつも楽しそうに笑い合っているので、それがなんとなく悔しくて……(笑)。今回の撮影では、いろいろな意味で鶴太郎さんに負けないように頑張ります! また、余さんは普段はほんわかされているのに、芝居になるとトップまでギアが入って、ものすごい演技をされる方。今回も役に対する集中力は素晴らしかったです。


