大沢たかお『沈黙の艦隊』“マイナス35度”の経験生かす 北極圏シーンの迫力を支えた実体験

俳優の大沢たかおが26日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』初日舞台あいさつに、上戸彩、津田健次郎、中村蒼、渡邊圭祐、笹野高史、江口洋介、吉野耕平監督と共に登壇。大沢は劇中で印象的な“北極海大海戦”のシーンについて、自身の実体験が色濃く反映されていることを明かしていた。
【画像】上戸彩、チラリ肩見せ 美麗ドレスで魅了フォトギャラリー
本作は、独立国「やまと」を宣言した原子力潜水艦が引き起こす混乱を描いた、かわぐちかいじのコミック「沈黙の艦隊」を実写化したポリティカルアクションの劇場版第2弾。国連総会へ出席すべくニューヨークへ向かう「やまと」と、その撃沈を命じられたアメリカの最新鋭原潜が、北極海で激突するさまを描く。
原子力潜水艦「やまと」の艦長・海江田四郎を演じた大沢。最初の劇場版では、ほぼ潜水艦のなかでの撮影だったため「7歩」しか歩かなかったことが大きく報じられたが、今回は「0歩」だったといい、大沢は「閉塞感のあるなか、とても大変なのですが、僕は今回0歩だったので、その意味では楽でした」と笑う。
そんな大沢に、内閣官房長官・海原渉を演じた江口は「大沢くんはとにかく大変だったと思う。閉鎖された世界で、微動だにせず、すべて見えているかのように指示を出す。これは非常に難しい。僕にはできない。素晴らしい」と脱帽していた。
また本作では、北極圏での描写がリアルに描かれており、大沢は「3度ほど行ったことがあるんです」と語る。続けて大沢は「極寒の世界。外に出ると顔が真っ白になる。マイナス35度ぐらい。普通に立っているだけでも大変なのですが、そのときの経験が生きた」と芝居に役立ったことを明かすと、スマホを取り出し、一枚の写真を共演者たちに見せる。
そこには壮大なオーロラの写真が写っていたが、大沢は「制作チームから、本物に近づけたいという話があったので、僕が行ったときに撮った写真を提出したんです。この写真をベースに、製作チームが映像を近づけてくれた。僕が見た北極の景色と近いものができました」と迫力の映像に満足そうな表情を浮かべていた。
最後に大沢は、映画について「いま、我々ができる最大の力を出したエンターテインメント作品になっています」と胸を張ると「同時に、日本の未来がより良くなるためにはどうしたらいいのかを考えるきっかけになる物語でもあるんです」と作品に込めた思いを述べ「観ていただいたみなさんに、より素敵な未来が訪れたらいいなと祈っています」とメッセージを送っていた。(磯部正和)
映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』は全国公開中


