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ミニシアター・シネマリス、12月19日東京神保町に誕生

 映画館サブスク制を採用するミニシアターCineMalice(シネマリス)の開業予定日が 12 月 19 日(金)に決まった。古書店街・学生街として知られる東京神保町・お茶の水エリアに誕生する。

【画像】私は何度も私になる (2021):フォトギャラリー

 近隣で長く愛されたミニシアターの岩波ホール、ギンレイホール(いずれも2022年に閉館)に通っていた支配人の稲田良子は「職場、学校、家庭を離れた第三の居場所の提供」を目指して「小さくても善いもの=ミニシアター」を実現するに至った。「小さくても善いものを」はかつてお茶の水の地で多くの芸術家や文化人を育てた「文化学院」(西村伊作与謝野晶子らにより創設・2018年閉校)が掲げていた理念だという。

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 ロードショー及び特集上映と、準新作・旧作を上映する二つのスクリーンを備えるCineMaliceは、シアター2 を「サブスク制」とし、月額2,500円(税込)または年額2万2,000円(税込)の会費で、幅広い映画を映画館で観る楽しさを広めていく。

 「小規模でも良質な映画、さまざまな国の多種多様な映画、斬新な映画、本国では大規模上映しているが日本ではそうではない海外の映画、インディペンデント映画」という指針に基づき、ジャンル、国・地域、新旧の区別なく、さまざまな映画体験を2スクリーンを駆使して提供する。座席数はシアター1は67席、シアター2は64席を予定している。

 こけらおとし作品は、第24回上海国際映画祭などで高く評価された映画『私は何度も私になる』(2021)だ。本作を手がけたタン・チュイムイ監督は、『タレンタイム~優しい歌』(2009)の名匠ヤスミン・アフマドらと2000年代のマレーシア映画界を牽引した女性監督。約10年の監督休業からの復帰作となる本作では自ら主演を務め、女性として、映画人としての想いを込めた半自伝的作品だ。その他の上映作品については追って発表予定。

 英語で「悪意」という意味をもつmaliceにはフランス語では「茶目っ気・いたずら」という意味がある。また映画館名には小さな動物を潜ませようとの意図があったという。

 今年 6 月~8 月には、開業に先駆けてクラウドファンディングを行い、新規のミニシアターとしては異例ともいえる設定目標額の 293%、累計支援者数1,479 人、2,143万9,800円の資金調達を達成した。多くの映画ファン・ミニシアターファンが誕生の日を待っている。(北山郁)

CineMalice(シネマリス)
所在地:東京都千代田区神田小川町三丁目14番3号ilusa(イルサ)B1F
最寄駅:地下鉄「神保町駅」徒歩3分(東京メトロ半蔵門線・都営新宿線・都営三田線)
JR「御茶ノ水駅」徒歩6分(中央線・総武線)

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